ここは新橋ですか~お盆後編~

 

はい、逃げずにお盆後編へと目を通してくださってるそこのあなたに感謝します。

お盆営業2日目、登山者は激減。

名物・かき氷もスタッフ2名の手と足の指だけで数えきれてしまうのでは?といっても過言ではないくらいしか出ませんでした。

 

トオルちゃんの自腹によるサクラもほぼ効果ナシ。

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顔が渋すぎるせい?

いやいや。ほんっと登山者が少なくて。

 

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場所をかえて必殺☆おちょぼ口!

はい、全く効果ありませんでした。

 

 

15時過ぎには登山者もほぼゼロに。

少し早めに夕食の支度を終え、17時前には宴会がスタートするわけです。

さ、2日目夜のラインナップというと…

 

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あれ、おかしいな。

山小屋の手伝いに来たはずなんですが。

いつの間に新橋で下車して飲んで…

 

 

まてまてまて。

別に珍しくない風景でしょ。失礼だっ

完全にお父さん世代のオニイサン(棒読み)たちと酒を酌み交わす26歳・甲府市民スタッフ。

そりゃあ女子力もあがりません。

 

とまぁ生意気にもいじらせていただいているわけですが…こちらの方々、かなり山に精通した山男ズなんです。

熟知した方のお話って深みがあって聞いていて飽きないですよね。

そのアイディアいただき!といった場面が数多くありました。

 

飲み会開始から1時間。

話に花を咲かせているおっちゃんたち(あっオニイサンって言うつもりが…)の邪魔をしないようにそっと山荘を抜け出し、久々に塔ノ岳山頂まで足を運んでみました。

いつぶりだろう。少なくとも半年は行ってない。

カメラをひっさげ走ること20分強。

 

1500mの低山とは思えない、神秘的な風景が眼下に広がっていました。

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おもわずため息が出てしまいます。

 

山頂小屋も宿泊者が少なかったのでしょうか。人の気配は無く、山頂を独り占めしているような錯覚を覚える静けさに包まれ、ゆっくりと傾く夕日をその目に焼き付け来た道へと戻ります。

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たまにはトップも踏んどかなきゃね。

またくるよ。

 

予想外に山頂に留まってしまったので、足早に花立山荘へ戻ります。

入り口を開けると、あら、おいしそうなリンゴちゃんほっぺをぶら下げた背番号マツイヒデキと還暦越えのオニイサン…ぐぅ…が笑顔で迎えてくださいました。

ワイン、日本酒、焼酎をたいらげイイ気分。

 

そうこうしているうちに背番号マツイヒデキ、19:30に先頭打者ならぬ先頭就寝者として布団へスライディングしました。

さぁ、ここからは還暦越えと30歳未満のジェネレーションハイパーギャップなコミュニケーションが繰り広げられます。

しかし悲しいかな、ついていってしまうアラサースタッフ。

人生の大先輩方の話に相づち、時には突っ込み、時間を忘れ話に夢中になりました。

 

時計が20:30を回った頃でしょうか。

おもむろに空を見上げると…

 

そこには、どんなに細かい輝きですら一つ一つ数えられそうなほどの、満点の星空が広がっていました。

夏の丹沢でこんなに美しい夜空を確認できたのははじめてのこと。

思わず興奮してしまい、3人で小屋の外で夜空を見上げていると…

 

起点から終点までの軌道が夜空にはっきりと映し出された、眩しいほどの流れ星が一筋横切ったのです。

目撃した常連さんとスタッフ、思わず歓声をあげてしまいました。

珍しい流れ星だったねぇ~なんて話をしていると、またも流れ星が。そして時間をあけてまたひとつ。

どうしてこんなに星が…と頼りない電波をもとにネットで今夜の様子を調べてみると、なんとペルセウス座流星群のピークだったのです!

 

その後も数えきれないほどの流れ星を目に焼き付けては少年少女のようにはしゃぎ合い、もう1つ流れ星みたら寝る!なんて会話を何回も繰り返し…

睡魔が勝り、就寝したのは22時前のこと。

 

素敵な夏の思い出が、またひとつ生まれました。

 

 

日曜は3日間の中で最も客足の多い日でしたが、それでも普段の7割ほど。

おまけに最も雨が強く、山頂を断念し花立山荘で引き返す登山者もしばしば。

スタッフらが下山する頃は登山道は静けさを取り戻し、雨音の合間から聞こえてくるひぐらしの鳴き声に切なさを覚えながら、車の停めてある戸沢を目指しました。

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