夏だし墓参りでも行こう

2016.8.25

 

昨年の仙塩尾根・白馬10時間山行・黒戸尾根日帰りピストンとなかなかストイックで予定キツキツ楽しむのが花立山荘メンバーのよくある山行。

しかし本日は、今までにないほどの

ゆっる~~~~~い山行(笑)を堪能してまいりました!

今回のパーティーはエノモト先生、めぐ、

そして……

 

 

 

 

 

初登場!ダジャレ王ことトオルちゃん!!

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一部のコアなファンのそこのアナタ!お待たせしました~。

オーハラ氏、満を持して登場です。

 

今回は深田久弥終焉の地として有名な茅ヶ岳、その先の金ヶ岳の周回コースです。

深田記念公園駐車場に車をとめ、6:30に歩き始めました。

 

おやじ~ず二人とまったりお話ししながらの道のり、これはこれでとても楽しゅうございました。

なんせお二人とも植物の知識が豊富!なんてことない登山道なのにたくさんの発見が。

ふと足を止め植物を観察だなんて…あぁ、今までの山行にこんな余裕あったかしら…!

登りもゆるやかで、サクサクと進み女岩へ到着。水分補給はこまめにね。

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とはいえ、いくらまったりと言えど登山は登山。

女岩を過ぎたところから、一気に急な登りへと変わりました。

1週間前に黒戸尾根に行った二人にとっては朝飯前、ひょいひょい登ります。

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トオルちゃんファイット~~

女岩から登ること数十分で尾根道に出、更に少し歩いたところに、「深田久弥終焉の地」と書かれた碑が建っておりました。

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このお方のおかげで登山家は百名山を楽しめているわけですね…。3人仲良く合掌してまいりました。

ナムナム(-人-)(-人-)(-人-)ナムナム

ささ、この碑を越えると山頂はまもなく。

まずは第一目的地・茅ヶ岳に到着です!

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で、でた…花立の舘ひ○し…!

本来ならここから南アがどーんと見えるはずだったのですが…あいにくの曇り。

エノモト先生お手製のえごまオムスビに感激し、次なる目的地・金ヶ岳を目指します。

いったん下り尾根道をのこのこあるいていると…

おおっあれは!

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写真で見た岩門そのものだ~。

こういった自然の神秘とのふれあい、自身の感性を刺激するにとても良いですよね。

いやー立派立派。(感想がまるでオバハンです。これでいいのか25歳…)

軽いアップダウンを繰り返し、1時間かからない程で金ヶ岳山頂に到着。

相変わらずアルプスや鳳凰三山は雲にかくれその姿を拝むことはできませんでしたが、里の景色は垣間見ることができました!DSC04737

ここでオーハラ氏の粋な計らい。持参されたミックスゼリーを3人でいただきました!

キンキンに凍っていたミックスゼリーはほんのり解け、まるでシャーベットのような食感に。疲れた体にもするする入ります。これはおいしい~!

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この案いただき。皆様もぜひお試しあれ!

一休み終え、来た道を戻り再び茅ヶ岳へ。

展望に期待していたものの晴れ間はなく、諦めてそそくさと下山ルートへ足を向けました。

11:30前、3人無事下山。お疲れ様~!

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さぁ~温泉だ温泉!

というわけで…この辺り数多くの温泉がありますが、今回は大村智美術館に隣接している白山温泉をチョイス。

評判通り新しくて綺麗!ヒノキの香りに癒される~。

茅ヶ岳・金ヶ岳の展望も抜群で、今回の山行にふさわしい温泉でした。

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持ち込みOKなのでノンアルビールで乾杯!

動いて温泉にはいったあとのノンアルビールはもはや普通のビール!うんめ~~。

そうしているうちにお腹が高らかに鳴き始めました。続いてはお昼ご飯です。

山梨と言えばほうとう!とりもつ!ということで、ほうとうの有名店にて3人なかよくおざら(冷やしほうとう)ととりもつをきただきました。

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オヤジーズ、きしめんみたいだ~と麺をすすります。

山梨県民のスタッフ、おざらはおざらとして食べてきたので(そりゃそーだ)、なるほど確かに言われてみりゃきしめんっぽい…と四半世紀目にしてある種のカルチャーショックを受けました。きしめんか…

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おざらもとりもつもおいしかったね。ごちそうさまでした!

トオルちゃんは我慢できず真っ昼間からビール(アルコール入)投入。

みるみるうちに顔はゆでダコ、今にも寝そう。

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どこ見てるのよ。

観光予定でしたが特に行くところもなく、

山梨県立美術館でミレー観賞!も案としてありましたが、酔っ払いトオルちゃんの目蓋は重くなる一方でこれじゃあミレーも見レーないねぇ…なんて……

 
え…………
 

まずいまずい、大原節がだんだんとスタッフにも染み付いてきました。お嫁にいけない!

というわけで今回はこのあたりでお開きに致しましょう。

以上、まったり山行in山梨でした!

黒戸尾根登らずして、甲斐駒語るべからず。

2016.8.19

 

さて話は先週の金曜。タイトルにあるように甲斐駒ヶ岳は黒戸尾根ピストンに行ってまいりました。

かねてから甲斐駒ヶ岳に憧れていたスタッフ、そこに登るときは必ず黒戸尾根ピストンと心に決めておりました。

しかし、いかんせん岩場・梯子・鎖場の障害3兄弟に不馴れなため一人では不安かつ危険。かといって黒戸尾根を一緒に登ってくれそうな友だちもおらず(寂しいやつめ)。

 

こうなったら大ベテランの花立オヤジーズに頼むしかない…!!

 

 

ちゅーわけで、提案しました。

返事はあっさりOK!

 

 

 

が   し     か      し

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「日帰りで行けるねぇ~」(60歳・男性)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

へっ。

あれ。黒戸尾根って日帰りで行くところなのかな。あれ。

色々なお客様から黒戸尾根の話は伺ったことがあるけど、日帰りで行ってた方はいなかった よ   う    な。

 

ま、いっか!

 

 

次なる疑問が浮かぶ前に甲斐駒に登れること、そしてなにより黒戸尾根から行けることがとにかく嬉しかったスタッフ。

 

よっしゃーー!行きましょう!日帰りで!

 

大量に分泌されたアドレナリンに疑問は全て揉み消され完全に舞い上がっていました。

 

 

黒戸尾根をご存知の方はうすうす気付いていることでしょう。

ええ。この後盛大に後悔します。笑

 

 

花立山荘から帰宅して早速南ア北部の地図を開き、コースタイムを確認して驚愕。

思わず一人で「あっはん」とか言ってました。キモ~イ。

 

これは…これはあかん。コースタイムで登り9:10だと。休憩含めたらどうなる。おまけにひたすら登りと聞いている。

そしてパーティーはただのエロオヤジでも登山に関しては別格の鉄人エロオヤジ×2。このままでついていけるのか。

いやいやいや。提案した以上ついていかねばならん。

完全にワクワクより不安が勝ったスタッフ、とにかくここ1ヶ月は黒戸尾根に向けてのトレーニングに勤しみ、当日を迎えました。

 

 

18夜に集合、登山口の駐車場で仮眠をとります。

そして早朝4:10、長い長いアタック開始です!

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守さん・めぐ・エノモト先生といつもの順で山頂を目指します。

覚悟はしていましたが、黒戸尾根、やはり長かった。

体が登りに順応するまで頭のなかは不安と弱音でキャパオーバー。

2時間かからない位で最初の分岐を越え、笹ノ平を歩く頃には普段通りのテンポでさくさく進むことができ、第一不安要素・刃渡りもあっさりクリア。

これは行けるぞ…!

そんな希望を見事にもみ消してくださったのが、五合目越えてからの障害三兄弟の連発でした。

 

梯子なっっっが!!!!!!!!!

鎖場きた…え、あとでここ下るんだよね…?

ちょっとまってこの岩場ホントに怖い。下見えないじゃん。

アーもうなんだこれ。歩いたことないよこんな道。

うは!またきたなんだこの岩場!!!落ちたら絶対死ぬ~~よくわかんなくて段々楽しくなってきた。

 

アドベンチャー映画に出てきてもおかしくないその道のりに一度は揉み消された希望が、ある種の快楽として脳内に溢れてきました。

 

曇りのため展望はほぼなし。気の紛れるものもなく、ひたすらルートと向き合う数時間。

どこに足を置くのが最適か、自分の足の長さや柔軟性を考慮した上での確実な一歩を常に模索しながら、着々と山頂までの距離を縮めていきました。

 

まだか、山頂は。

いつになったらその御身を晒してくださる。

ひたすらに砂礫を踏みしめガスで見えない前方へ顔を向けると、

霧の奥にうっすらと、天を貫かんとする鋭い峰が、荘厳な雰囲気を纏い堂々と姿を現しました。

下界でずっと眺めていた憧れの山。

ついにその山頂に立てる日がくるとは。

 

スタートから6時間50分、ついに甲斐駒ヶ岳登頂です!

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ながかったぁ~~~~!

 

喜びもつかの間、今度は下りが待っています。

山頂で20分ほど休憩・気合いを入れ直し、来た道へと足を向けました。

 

 

 

再び登山口に戻ってきたのは16:15、往復でもかなりコースタイムを上回ることができました。

守さんの牽引とエノモト先生の後ろからのフォロー、この二つがあったからこその結果。

改めて二人のパワーを痛感、なにより一緒に行けたことに感謝の気持ちでいっぱいです。

 

守さん、エノモト先生、念願叶えてくださり本当にありがとうございました!

 

我ながら成長できた山行でした。