雨のムチ、後にアメ。

2016.11.20

 

珍しく今週はブログ2本立て。

だって前の記事が真面目すぎてクサすぎて耐えがたいんですもの……

 

なんちて。いや、それもありますが。

楽しかった夜を残さずしてブログ担当を名乗るわけにはいきませんからね!

おまけに先週手を抜きまくりましたからね!

 

はい。というわけで。

この雨ざーざーにも関わらず、常連のお客様が仲間を引き連れて山荘へいらっしゃいました!

パーティーは4名。中には花立、というより登山はじめての方も。

この悪天候の中お越しいただくなんて。

とにかく感謝…

どんだけ花立山荘好きなの……

マニアか…………

 

 

 

 

 

ぐはっっっ

 

 

ご無礼な発言、大変申し訳ございません。

次回お越しの際は殴ってください。

でもそういう冗談が言い合えるくらい信頼関係が築けているとスタッフは思っています。

両思いであることを切に願います。

 

 

雨は上がるも、登山者は少なめ。

あれれ~晩ごはん完成しちゃった。

これは……

 

飲むしかないよね。

 

はい、ちゅーわけで今宵もおっぱじめました。

もうスタート時間すら覚えていません。

プシュッと仲良く開幕の合図を響かせ、雨風に打たれた身体にくいっと清水を注ぎます。

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ちょっとそこの小屋主代理!

良い顔すぎるだろ!

 

幾度となく酒を酌み交わした仲ですから、それはそれは会話が弾みます。

小屋の時計が遅れていることにも気付かないほど、時間を忘れ語り合いました。

 

そうこうしているうちに霧は晴れ雲は立ち退き、見事な星空と下界の夜景を楽しむことができました!

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山荘を取り囲む景色は、悪天候の中を歩いた人へのまさにご褒美。

天の川も確認することができ、翌日の展望に期待を抱いて床に付きました。

 

早朝6時過ぎ。

昨日はお疲れ様、と労るかの如く雲海から朝日が顔を出しました。

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こんなに綺麗な日の出はいつぶりか。

真冬のパリッとした空気の中であれば拝めなくもないですが、この時期にしては上々出来でしょう。

思わず何枚もシャッターを押しました。

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スタッフお気に入りの場所から撮影。

身に染み入るような光だ~

 

反対側に臨む世界遺産もその恩恵を浴び、ご覧の通り。

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ね、年賀状が出せるぞ…

朝ごはんそっちのけで写真の撮影に勤しみ、食事後常連のお客様は丹沢山へ。

さぞ素敵な展望があったことでしょう。

小屋の掃除をしているうちに日の光に誘われた登山者が徐々に増え始め、土曜の静けさとは一変。

賑やかな大倉尾根が舞い戻ってきた、日曜の朝でした。

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雨のおくりもの

2016.11.19

 

お天気予報みごとに的中。

早朝から雨じゃーじゃーでしたね。

スタッフの地元は予想外に強い降りで、

いつもなら駅まで自転車で行くところをこの日ばかりは親を叩き起こし車で送っていただきました。ありがたや…

普段より1時間遅い電車に乗り込み渋沢到着時刻を確認。

あはーんいつもなら歩き出してる時間~という焦りと、天気悪いしお客さん少ないっしょ…という余裕の狭間にたゆたいながら、

とりあえず寝ました。余裕じゃねーか!

 

電車に揺られること3時間、渋沢駅へ降り立ったスタッフ。

はーい予想通りの閑散っぷり。

先週のあの臨時バス連発が嘘のよう…

スタッフ以外に登山者が全くいなかったわけではないですが、バス車内は空席を残したまま発車しました。

 

どんぐりハウス前も案の定寂しいもので。ええ。

山塊は霧に覆われ、人の気配より雨の存在感が勝るほどの静けさでした。

キングオブ雨男・高橋オーナーとの山行以来に雨具をはおり、目が合ったどんぐりハウス従業員の方に軽く会釈をして山荘を目指します。

 

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日東狐一人いない登山道にバカ尾根を独占しているかのような優越感を覚え、

いつもは小屋へ早く入りたい気持ちで特に気にも止めない道を、今日くらいはじっくり歩きたいという気持ちが勝ったスタッフ。

かなぶーんちょっと道草食って向かいます、貴殿お気に入りのクラノオト(酒)を献上しますゆえ、どうかお許しくださいまし。

霧の向こうで暇してるであろう小屋主代理に謝罪の念を送り、

落ち葉で赤い化粧を施したお馴染みルートへ足を向けました。

 

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見晴らし小屋先の階段を越えると現れる2列の木道が、この季節ならではの色彩でお出迎え。

普段は一切振り返らないですが(ホラここ序盤だから振り返ると帰りたくなるんで…)、見事な鮮やかさに思わず立ち止まって周囲を見渡しました。

大倉尾根で景色を楽しむために立ち止まるなんていつぶりだ…ていうか普段どんだけ切羽詰まってんだ自分……

足元の紅葉をひとつひとつ確かめるように、ゆっくりじっくり足を進めます。

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星だらけ

 

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思わず手に取りパシャリ。

きれいだなぁ

 

天気が悪くても、見方を変えれば普段とは違う登山が楽しめる。

もちろん悪天候によって危険が増すのも事実なので、そこは自身に見合った山行を計画することが大切です。

でも、晴れの日では感じることのできない土のにおいや葉の鮮やかさがこの日はありました。

追い越し追い越されを気にすることなく、

小屋までの道のりをゆったりと堪能することができた貴重な土曜日でした。

 

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