原点回帰~3度目の仙丈ヶ岳~
2017.9.24
あれよあれよという間に9月ももう最終週突入ですね。
どうりで最近涼しくなったわけで…季節の変わり目で体調等崩された方もいらっしゃったのではないでしょうか?
相も変わらず名前とニックネームの不一致率100%な今回のブログ担当、先週台風のなか大倉尾根を徘徊するものですから、見事に週の頭から風邪をこじらせエナジードリンクを水の如く飲んでいました。
金曜夜に発熱フィーバーするも、土曜1日寝ていたらケロッと回復。やっぱりバカはこういう時いいですね!
天気のいい休日になにもできなかったフラストレーションが爆発し、土曜の分を取り返すべく以前から計画していた山行を決意。
単独で南アルプスに向かいました。
と、いうわけで!
今週も前回のエノモト先生ブログに引き続き、花立山荘を離れ出張Ver.でお送りしまーす。
小屋の様子が気になる方はオーナー・守さんに直接お電話かメールでお問い合わせください。おそらく酒をたらふく飲んだ報告で終わると思います。
さてさて。
突然ですが、皆さんが初めて登った山はどちらしょうか。
もちろん様々で十人十色、いろいろな山の名前が出てくることでしょう。
甲府出身のスタッフ、山梨県産であるにも関わらず山を始めたのは2014年8月と約3年前。
キッカケは今回はおいときましょう。
山に慣れ親しんだ大学時代の友人に連れられて登ったのが、南アルプスの仙丈ヶ岳。
これがスタッフにとって初登山でした。
このパンツRight ◯nで買った街用…
友人に頼りっぱなしの登頂だったなぁ
初めて登った山は他の山とはちょっと違って思い入れがあるというか、やっぱり特別ですよね。
山歴4年目を迎え、ここいらでそろそろ単独アルプスを経験しておきたい。
今の自分がどれくらい歩けるようになったのか確かめたい。
けど、所詮はビビりの小心者。
一度歩いたところじゃないと不安だなぁ、どうしよう。
そんな中でうってつけだったのが、南アルプスかつ3000m級というスペックでありながら、危険箇所が少なく比較的緩やかな登りが続く仙丈ヶ岳でした。
自分の原点。いいかもしれない。
今年に入ってから挑戦したいなぁと思いつつもいつ決行しようか悩んでおり、このままシーズンオフを迎えそうな予感もしていたのですが。
日曜の天気予報は間違いなく上々。
ここだ!と思い、土曜の夜に急いで支度と登山計画書を作成しました。
翌早朝4:35、甲府発の広河原行バスに乗り込みます。
日帰りでスピードを重視したスタッフはトレラン装備だったため、フル装備の登山家に囲まれあからさまに浮いていました。体重は重いのにねっ
広河原に着くや否や、多くの方が北沢峠行きのバスチケット売り場へダッシュ。
な、なんか朝から並んでばっかやん…どこぞのテーマパークや…とカロリーなメイトをぼりぼり頬張りながらチケットを購入するも、北沢峠に向かう登山者があまりにも多く臨時バスですら乗り切れないほど。
6:50発のところ7:00にやっと広河原を出発し、北沢峠に到着したのは7:25頃でした。
うわあぁぁこの看板久しぶり!
南アルプスに来た~~!!
登山計画書では7:30スタート予定。
ふぅ、並んでるときにご飯食べておいてよかった。
お手洗いをさっと済ませ軽く準備体操をし、計画書通りの時間でアタック開始です!
まってろよ仙丈!
登山コースタイムだと登り4:20。登りでどこまで縮められるかが勝負。
いくらか不安はあったものの、この上なくいいお天気に励まされ、早く山頂からの景色を拝みたい気持ちで自然と足早に。
日頃の成果もあってか1時間で森林限界を突破することができました。
一気に視界が開けたそこには、名だたる明峰たちが堂々と構えていました!
対岸には山の団十郎こと甲斐駒ヶ岳。
南アルプスの女王とは違った風格が。
いつ見てもかっこいいな~!
ついつい写真を撮るのに夢中で、歩いては止まって、歩いては止まって…がここからは多くなります。だってさ。
夏の名残と秋の訪れと
遠くそびえる北アルプスと
(すんげーわかりづらいよぅ)
美しいカールの連続!
自然が織り成す見事な風景を前に、おのずと足が止まっていました。
はっと我に返っては足早に進み、トラバースを巻き、最後の階段を登り終えると。
見覚えのある、なんだか懐かしさを感じる南アルプスの女王の山頂に、無事立つことができました。
……ん。
アレ、立ってなくね?座ってね?
(ちょ…ちょっと今感動の登頂シーンだから!揚げ足とらないで!ツッコミは全部最後にまとめて引き受けるから!)
2年ぶり3度目の登頂。
変わってない風景と、少し強くなって変われた自分。
こうして単独でここに立てたのも山を教えてくれた友達をはじめ山小屋のみなさま、一緒に山に行ってくれる方々のおかげなんだなぁと改めて噛み締めました。
初心忘れるべからず。
初めてここに立ったときの記憶は残念ながら完璧には覚えていませんが、周りへの感謝を忘れず、健やかにこれからも山と向き合いたいと思いました。
山頂眼下には、かつて守さんと歩いた仙塩尾根が。
テント泊縦走もあの時が初めて。
起点となったのがこの山でした。
初めてがたくさん詰まった仙丈ヶ岳。
原点にして特別な山。
必ずまた会いに来ます!
下りは仙丈小屋から馬の背ヒュッテを通り、五合目の分岐に合流して北沢峠へ。
休憩含め往復3:45とコースタイムを半分以上短縮することができました。我ながら上出来!
…とまぁ、こんなタイム叩き出せたのも山友がトレランをご教授くださったからなんですがね。これもほんと感謝。スペシャルサンクス!
お客様感謝デーばりに感謝な1日でした。
今なら道行く散歩中のおじさんにもお礼が言えそうな勢いです。警察に通報されかねないのでやめましょう。
あ…そうだ今さらのご報告ですが、上記にもある通りトレランはじめました。冷やし中華ではない。
までも走ってる人の体型とは程遠い重量系女子ですけどね相変わらず。頑張ってやせますよっっっっっっっ
たぶん
さてさて、画像も多いし文章も長いでさすがに皆さまお疲れでしょう。しかも久しぶりに真面目な文章でちょっと我ながらキモイ~トリハダ~~。
っつーわけでそろそろ締めに入りますね。
広河原で帰りのバス待ち中、おにぎりのお供に何を血迷ったのか自販でコーラをチョイスし後悔したものの、結局は山じゃなに食べてもおいしいことを再確認したスタッフでした。
※蛇足ではありますが、今回のブログは単独山行を推奨するものではありません。あくまで山行は自身の体力に合わせて計画してくださいね。山同様、楽しみかたも様々で十人十色ですから!