原点回帰~3度目の仙丈ヶ岳~

2017.9.24

 

あれよあれよという間に9月ももう最終週突入ですね。

どうりで最近涼しくなったわけで…季節の変わり目で体調等崩された方もいらっしゃったのではないでしょうか?

相も変わらず名前とニックネームの不一致率100%な今回のブログ担当、先週台風のなか大倉尾根を徘徊するものですから、見事に週の頭から風邪をこじらせエナジードリンクを水の如く飲んでいました。

金曜夜に発熱フィーバーするも、土曜1日寝ていたらケロッと回復。やっぱりバカはこういう時いいですね!

天気のいい休日になにもできなかったフラストレーションが爆発し、土曜の分を取り返すべく以前から計画していた山行を決意。

単独で南アルプスに向かいました。

 

 

と、いうわけで!

今週も前回のエノモト先生ブログに引き続き、花立山荘を離れ出張Ver.でお送りしまーす。

小屋の様子が気になる方はオーナー・守さんに直接お電話かメールでお問い合わせください。おそらく酒をたらふく飲んだ報告で終わると思います。

 

 

さてさて。

突然ですが、皆さんが初めて登った山はどちらしょうか。

もちろん様々で十人十色、いろいろな山の名前が出てくることでしょう。

甲府出身のスタッフ、山梨県産であるにも関わらず山を始めたのは2014年8月と約3年前。

キッカケは今回はおいときましょう。

山に慣れ親しんだ大学時代の友人に連れられて登ったのが、南アルプスの仙丈ヶ岳。

これがスタッフにとって初登山でした。

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このパンツRight ◯nで買った街用…

友人に頼りっぱなしの登頂だったなぁ

 

初めて登った山は他の山とはちょっと違って思い入れがあるというか、やっぱり特別ですよね。

山歴4年目を迎え、ここいらでそろそろ単独アルプスを経験しておきたい。

今の自分がどれくらい歩けるようになったのか確かめたい。

けど、所詮はビビりの小心者。

一度歩いたところじゃないと不安だなぁ、どうしよう。

そんな中でうってつけだったのが、南アルプスかつ3000m級というスペックでありながら、危険箇所が少なく比較的緩やかな登りが続く仙丈ヶ岳でした。

自分の原点。いいかもしれない。

 

今年に入ってから挑戦したいなぁと思いつつもいつ決行しようか悩んでおり、このままシーズンオフを迎えそうな予感もしていたのですが。

日曜の天気予報は間違いなく上々。

ここだ!と思い、土曜の夜に急いで支度と登山計画書を作成しました。

 

 

翌早朝4:35、甲府発の広河原行バスに乗り込みます。

日帰りでスピードを重視したスタッフはトレラン装備だったため、フル装備の登山家に囲まれあからさまに浮いていました。体重は重いのにねっ

 

広河原に着くや否や、多くの方が北沢峠行きのバスチケット売り場へダッシュ。

な、なんか朝から並んでばっかやん…どこぞのテーマパークや…とカロリーなメイトをぼりぼり頬張りながらチケットを購入するも、北沢峠に向かう登山者があまりにも多く臨時バスですら乗り切れないほど。

6:50発のところ7:00にやっと広河原を出発し、北沢峠に到着したのは7:25頃でした。

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うわあぁぁこの看板久しぶり!

南アルプスに来た~~!!

 

登山計画書では7:30スタート予定。

ふぅ、並んでるときにご飯食べておいてよかった。

お手洗いをさっと済ませ軽く準備体操をし、計画書通りの時間でアタック開始です!

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まってろよ仙丈!

 

登山コースタイムだと登り4:20。登りでどこまで縮められるかが勝負。

いくらか不安はあったものの、この上なくいいお天気に励まされ、早く山頂からの景色を拝みたい気持ちで自然と足早に。

日頃の成果もあってか1時間で森林限界を突破することができました。

一気に視界が開けたそこには、名だたる明峰たちが堂々と構えていました!

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対岸には山の団十郎こと甲斐駒ヶ岳。

南アルプスの女王とは違った風格が。

いつ見てもかっこいいな~!

 

ついつい写真を撮るのに夢中で、歩いては止まって、歩いては止まって…がここからは多くなります。だってさ。

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夏の名残と秋の訪れと

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遠くそびえる北アルプスと

(すんげーわかりづらいよぅ)

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美しいカールの連続!

 

 

自然が織り成す見事な風景を前に、おのずと足が止まっていました。

はっと我に返っては足早に進み、トラバースを巻き、最後の階段を登り終えると。

見覚えのある、なんだか懐かしさを感じる南アルプスの女王の山頂に、無事立つことができました。

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……ん。

アレ、立ってなくね?座ってね?

(ちょ…ちょっと今感動の登頂シーンだから!揚げ足とらないで!ツッコミは全部最後にまとめて引き受けるから!)

 

 

2年ぶり3度目の登頂。

変わってない風景と、少し強くなって変われた自分。

こうして単独でここに立てたのも山を教えてくれた友達をはじめ山小屋のみなさま、一緒に山に行ってくれる方々のおかげなんだなぁと改めて噛み締めました。

初心忘れるべからず。

初めてここに立ったときの記憶は残念ながら完璧には覚えていませんが、周りへの感謝を忘れず、健やかにこれからも山と向き合いたいと思いました。

 

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山頂眼下には、かつて守さんと歩いた仙塩尾根が。

テント泊縦走もあの時が初めて。

起点となったのがこの山でした。

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初めてがたくさん詰まった仙丈ヶ岳。

原点にして特別な山。

必ずまた会いに来ます!

 

下りは仙丈小屋から馬の背ヒュッテを通り、五合目の分岐に合流して北沢峠へ。

休憩含め往復3:45とコースタイムを半分以上短縮することができました。我ながら上出来!

…とまぁ、こんなタイム叩き出せたのも山友がトレランをご教授くださったからなんですがね。これもほんと感謝。スペシャルサンクス!

お客様感謝デーばりに感謝な1日でした。

今なら道行く散歩中のおじさんにもお礼が言えそうな勢いです。警察に通報されかねないのでやめましょう。

 

あ…そうだ今さらのご報告ですが、上記にもある通りトレランはじめました。冷やし中華ではない。

までも走ってる人の体型とは程遠い重量系女子ですけどね相変わらず。頑張ってやせますよっっっっっっっ

 

たぶん

 

 

 

さてさて、画像も多いし文章も長いでさすがに皆さまお疲れでしょう。しかも久しぶりに真面目な文章でちょっと我ながらキモイ~トリハダ~~。

っつーわけでそろそろ締めに入りますね。

広河原で帰りのバス待ち中、おにぎりのお供に何を血迷ったのか自販でコーラをチョイスし後悔したものの、結局は山じゃなに食べてもおいしいことを再確認したスタッフでした。

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※蛇足ではありますが、今回のブログは単独山行を推奨するものではありません。あくまで山行は自身の体力に合わせて計画してくださいね。山同様、楽しみかたも様々で十人十色ですから!

スタッフ県外視察(白神)

9月の貴重な三連休も、台風18号は各方面に大きな影響を残して去りました。台風が去った敬老の日、18日は久しぶりに丹沢の稜線も麓からくっきり見ることが出来ました。台風に見舞われた、この週末の様子は、前回のブログからも察ししていただけたと思います。カナブン、メグお疲れさまでした。

さて、久しぶりにもう一人のブログ担当からの報告です。どうも根か固いせいか、若いブログ担当のようなタッチでの文章は苦手なので、今回はできるだけたっぷりのメディアで濁したいと思います。台風に追いかけながらの世界遺産、白神視察山行です。

オーナーの中学校の同窓会に便乗、さらにオーナーの高校時代の花巻在住のK氏の全面的な支援のもと、白神登山が実現できました。新宿発の夜行バスにゆられて、午前6時前、横手駅にて、K氏と合流。白神山行のスタートです。

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K氏の車で、2時間半、五能線、無人の駅舎の白神登山口駅着。一日10本しかない、五能線列車の歓迎も受け幸先良いスタートです。

 

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白神登山口の駐車場に車を止め、登山届けを提出して登山開始。

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入山して間もなく、さすがにブナでの世界遺産。この場所は登録外の区域でありながらも見事なブナ林の中、ひたすら白神岳を目差します。

白神6白神7

ブナ林を抜け、低木と熊笹の稜線に出ると、日本海が。白神岳山頂もすぐそこに。

 

白神8白神9

13時過ぎ。4時間ほどの、のんびり山行も今日の宿、白神岳山頂避難小屋に到着。荷を下ろして、念願の白神山頂へ。

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山頂から見る、これが世界遺産の大規模なブナの原生林。今山行では、この区域に入ることはできませんでしたが、その概要を推し量ることには十分でした。

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持ち上げたビールでの乾杯他、小屋での様子はカットして、翌朝は。午前3時半起床。定番メニューの餅入りラーメンでの簡単な朝食を済ませ、ヘッデン頼りに、朝焼けに浮かぶ岩木山を眺めながら、十二湖目指しての縦走開始。

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一部紅葉が始まった、ブナ林の中、心地よい縦走です。

 

 

 

 

 

 

 

白神15午前8時。今山行最後のピーク崩山(なれやま)に着。ここからは、下りだけの山行フィナーレ。

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午前9時10分。十二湖の一つ、青池着。自然のまま、手入れのされていない青池のブルーの水面にしばらく、見とれてしまいました。

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十二湖からはバスで五能線十二湖駅へ。さらに、TAXIで昨日止めた駐車場へ。ここから、オーナーの同窓会会場の花巻温泉へ。

 

 

 

 

 

 

途中、ハタハタ会館で、ちょっと具の少な目のきりたんぽ汁を賞味。

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その分、花巻温泉では、具たっぷりの芋汁のサービス。3杯もおかわり。

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夕食後K氏の高校時代のお仲間も同窓会に列席とのことでK氏は同窓会に加わろうとするも、適当な座席が見つからず、あえなく自室へ。

最後の落ちも失うことのない、充実した楽しい山行の3日間でした。

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さて、今夏のシーズンも残り少なくなってきましたが、10月の第3週末は、花立山荘、恒例の猪鍋パーティーです。すでに、ご常連の方にはご案内させていただいておりますが、初めての方も大歓迎です。PCメールでお申し込みいただけると幸いです。なお、オーナー携帯メールが確実です。連絡先は、「問い合わせ」のぺージに記載してあります。夏山の報告を兼ねて、秋の夜長を満喫しましょう。

 

ウィーケンドハリケーン

2017.9.16-17

 

いやぁ…やられましたね。

天気予報よ、ハズレてくれてもよかったんだぞ。

よりによって三連休に接近してくるだなんて。

 

あい。そりゃあ台風がくるっつーに「お山にノボロウ!」なんて思うのは山小屋関係者か心底真面目なアスリートか正真正銘のドMぐらいですよね。ひひ。

9/16ドヨウビ、小屋に訪れたお客様は7人でした。

ラッキーセブン!やかましいわ!!!

 

登山道もお静かなもので…

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何度振り返っても、誰もこない。

 

こういう静かな登山道も好きです。

もちろん好きですよ。が。

さすがにこれは…寂しすぎるわよ…小屋経営的な意味で…

同窓会で遥か東北の地を満喫しているだろうオーナー・守さんに「赤字確定じゃーいごめんちゃーい」と届いたか届いてないんだかわからんテレパシーを一方的に送りつけ、小屋主代理が待ち受ける山荘へと足を運びました。

 

スタッフが到着してからもお客さんは全く来ず、珍しくお金に一切触ることなくその日の小屋営業は終了しました。

わ、お金触らなかったの小屋の手伝い始めてからほんっとに初めてだ…と今このブログを書きながら赤字も赤字、大出血かつ満身創痍な利益であったことに震えています。疫病神?だまらっしゃい。

 

まぁそんな日もありましょうぞ。

開き直るしか他ないですな。

泊まり?もちろんいませんっ察してくれっっ

 

…というわけで、この夜はかなり遅れたかなぶんバースデーナイトでした。

日頃のお礼も込めて山梨ワインを2本プレゼント!

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海と森をモチーフにしたワイン

海が白、森が赤なのです。

遅れたけどサンキューおめでとう!

 

うぅんしかし…9月一周目といい、ここ最近はスタッフオンリーナイトばかりなブログ担当です。疫病神?2度も言うな2度も。

もちろん相も変わらずダメ出しオンパレードな夜です。げへへ。どうしよう。

かなぶん料理長お手製の肉料理を頬張りながら、兄貴とのトークを楽しみました。

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たんぱく質うま~~~~

 

翌朝、台風は勢力を増し、10時を過ぎても訪れる登山者はゼロ。

電車が止まると帰れないから、とかなぶんの優しさに甘え、山梨の田舎から出向しているスタッフは午前中に下山。

下山途中、稜線で強風に煽られまじでこける5秒前な奇跡の1枚を撮り納めることに成功したスタッフ、案の定電車は遅れていたもののなんとか甲府の地に帰還しました。

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季節の変化は風に聞こう

2017.9.2-3

 

あれ…いつの間にかセプテンヴァア…

お盆ぶりのブログ担当です。覚えておいででしょうか。

デートでもしてたの?え?

 

 

 

はは。別の山に浮気してただけです。

期待にお応えできず申し訳ない。

先週は高尾~陣馬を縦走してました。

ひとりで。

 

 

 

 

…さて、救いようのないアラサーの残念っぷりはこの辺にしておきましょう。

それよりも9月1週目の丹沢の様子!

じゃじゃん!

 

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おっ、いい天気ー!

 

…だったのでが、いかんせん朝がひどい雨でして。

そのおかげで土曜の登山客は数えるほど。

小屋でも閑古鳥が鳴いておりました。

 

 

泊まりのお客様もなく、夜はオーナー・守さんとスタッフめぐの親子コンビ。

よくよく考えたらこの組み合わせの夜は久しぶりでした。

おとーちゃんのレジェンド、めぐのお悩みに対する男前すぎてあまり参考にできないマモアドバイス、これまでの山行の話で盛り上がるも、19時に試合終了のゴングが。

さすがにこの時間に寝たら真夜中グッドモーニング事件が発生する可能性が高かったため、まだ新しいトレランシューズを履いてライト片手に塔ノ岳へ…

 

 

のはずが。

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なんじゃこりゃ誰の墓だ?!

 

 

いやいや花立山の道標だっての。

昼の天気とはうってかわってガス充満。

おまけに風も強く、雨がぱらつく場面も。

ホラー苦手な小心者スタッフ、山頂は諦めすごすごと引き返します。

小屋前の階段に腰かけぼーっとするも、予想外に冷え込みそそくさと布団へもぐりました。

 

そして翌朝ですが…

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おおっ、見事な富士山!

 

5:30ごろでしょうか。

朝日もばっちり確認することができました。

久々の清々しい朝の景色に満足し、再び寝床へ潜ること約1時間半。

めぐ~ご飯にするよ~、の声にあわてて布団から出ると、シンプルでいて食欲をそそるおいしそうなご飯がお出迎えしてくれました。

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ほかほか、トロトロ、うまぁ~。

 

半熟加減の絶妙な目玉焼きにしょうゆをほんの少したらし、白米と絡ませて口のなかへ。

んふふ、と思わず笑顔になるおいしさです。

 

日曜は登山者も増え、常連さんも足を運んでくださいました。

注文は毎回ビール!なミスターキリンのショットもいただき。

DSC_1423このポーズがトレードマークね!

 

商売上手なお客様がたまたま居合わせたこともあり、長袖Tシャツが売れるという珍しい出来事も(ありがとうございます!)。

夏の暑さはすっかり身を潜め、秋の訪れを感じさせる爽やかな週末でした。

ここは新橋ですか~お盆後編~

 

はい、逃げずにお盆後編へと目を通してくださってるそこのあなたに感謝します。

お盆営業2日目、登山者は激減。

名物・かき氷もスタッフ2名の手と足の指だけで数えきれてしまうのでは?といっても過言ではないくらいしか出ませんでした。

 

トオルちゃんの自腹によるサクラもほぼ効果ナシ。

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顔が渋すぎるせい?

いやいや。ほんっと登山者が少なくて。

 

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場所をかえて必殺☆おちょぼ口!

はい、全く効果ありませんでした。

 

 

15時過ぎには登山者もほぼゼロに。

少し早めに夕食の支度を終え、17時前には宴会がスタートするわけです。

さ、2日目夜のラインナップというと…

 

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あれ、おかしいな。

山小屋の手伝いに来たはずなんですが。

いつの間に新橋で下車して飲んで…

 

 

まてまてまて。

別に珍しくない風景でしょ。失礼だっ

完全にお父さん世代のオニイサン(棒読み)たちと酒を酌み交わす26歳・甲府市民スタッフ。

そりゃあ女子力もあがりません。

 

とまぁ生意気にもいじらせていただいているわけですが…こちらの方々、かなり山に精通した山男ズなんです。

熟知した方のお話って深みがあって聞いていて飽きないですよね。

そのアイディアいただき!といった場面が数多くありました。

 

飲み会開始から1時間。

話に花を咲かせているおっちゃんたち(あっオニイサンって言うつもりが…)の邪魔をしないようにそっと山荘を抜け出し、久々に塔ノ岳山頂まで足を運んでみました。

いつぶりだろう。少なくとも半年は行ってない。

カメラをひっさげ走ること20分強。

 

1500mの低山とは思えない、神秘的な風景が眼下に広がっていました。

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おもわずため息が出てしまいます。

 

山頂小屋も宿泊者が少なかったのでしょうか。人の気配は無く、山頂を独り占めしているような錯覚を覚える静けさに包まれ、ゆっくりと傾く夕日をその目に焼き付け来た道へと戻ります。

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たまにはトップも踏んどかなきゃね。

またくるよ。

 

予想外に山頂に留まってしまったので、足早に花立山荘へ戻ります。

入り口を開けると、あら、おいしそうなリンゴちゃんほっぺをぶら下げた背番号マツイヒデキと還暦越えのオニイサン…ぐぅ…が笑顔で迎えてくださいました。

ワイン、日本酒、焼酎をたいらげイイ気分。

 

そうこうしているうちに背番号マツイヒデキ、19:30に先頭打者ならぬ先頭就寝者として布団へスライディングしました。

さぁ、ここからは還暦越えと30歳未満のジェネレーションハイパーギャップなコミュニケーションが繰り広げられます。

しかし悲しいかな、ついていってしまうアラサースタッフ。

人生の大先輩方の話に相づち、時には突っ込み、時間を忘れ話に夢中になりました。

 

時計が20:30を回った頃でしょうか。

おもむろに空を見上げると…

 

そこには、どんなに細かい輝きですら一つ一つ数えられそうなほどの、満点の星空が広がっていました。

夏の丹沢でこんなに美しい夜空を確認できたのははじめてのこと。

思わず興奮してしまい、3人で小屋の外で夜空を見上げていると…

 

起点から終点までの軌道が夜空にはっきりと映し出された、眩しいほどの流れ星が一筋横切ったのです。

目撃した常連さんとスタッフ、思わず歓声をあげてしまいました。

珍しい流れ星だったねぇ~なんて話をしていると、またも流れ星が。そして時間をあけてまたひとつ。

どうしてこんなに星が…と頼りない電波をもとにネットで今夜の様子を調べてみると、なんとペルセウス座流星群のピークだったのです!

 

その後も数えきれないほどの流れ星を目に焼き付けては少年少女のようにはしゃぎ合い、もう1つ流れ星みたら寝る!なんて会話を何回も繰り返し…

睡魔が勝り、就寝したのは22時前のこと。

 

素敵な夏の思い出が、またひとつ生まれました。

 

 

日曜は3日間の中で最も客足の多い日でしたが、それでも普段の7割ほど。

おまけに最も雨が強く、山頂を断念し花立山荘で引き返す登山者もしばしば。

スタッフらが下山する頃は登山道は静けさを取り戻し、雨音の合間から聞こえてくるひぐらしの鳴き声に切なさを覚えながら、車の停めてある戸沢を目指しました。

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同じ屋根の下で~お盆前編~

2017.8.11-13

 

お盆の山荘営業が無事終了しました!

今年はカレンダー通りの営業でしたので、金土日の3日のみ。

世間的には16日までお盆休みが多いかもしれませんが、当山荘は営業しておりませんのでご注意ください。

 

 

さてさて山の日から始まった今年のお盆営業。

花立のゴールデンコンビといえばオーナー守さん・小屋主代理かなぶんの二人!ですが…

守さんは新盆のため岩手へ、かなぶんはバースデイ・ラブラブ山行(おめでとうこの野郎!)で北アルプスへ赴いていました。

よって小屋番をまかされたのは…

 

 

こちらの花立ブロンズコンビ!

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トオルちゃーん&めぐ!

 

 

ワー\(^o^)/

 

おい大丈夫かよ/(^o^)\

 

 

というわけで2泊3日、ふたりでコントを繰り広げながらもなんとか乗りきりました。

まぁ乗り気れた要因として、この時期の丹沢は登山者が少ないんですよネ…

そりゃみなさんアルプスいきますよ。

おまけに天気も悪いときた。

11~12日で麓のビジターセンターで山フェスが催されていたので登山者もそこそこいると睨んだのですが、どうやら皆さまフェスのみで満足された模様。

天気の悪いバカ尾根をわざわざ登るMっ気盛んな方は少なかったようです。

 

ちなみに初日は超レアキャラ・エノモト先生とNEWスタッフのでこさん(穂高山行もご一緒しました)も駆けつけてくださいました。

当山荘、今後もスタッフますます増えていく予定です(^_^)乞うご期待!

 

 

それでも奇跡的に二日間とも宿泊の方がいらっしゃいました。

初日はこちら!

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…ん。

わりと最近見た顔が…特に左側3人。

そう。先月もお越しくださった例の団体。

 

なんだっけ…チーム・ハンターフィールド?

いや、リーダー交代とか噂で聞いたな…セントラルランド技師団だっけ。

あっ思い出したカーリーズエンジェル軍団だ。全然違うじゃねーか。

 

今宵は冷えピタの妖精とトイレットペーパー発掘隊長もお越しくださいました!

もはやなんのこっちゃですね。

説明するとブログ4週間分くらいになるので気になる方は手っ取り早く花立山荘までお越しいただくと助かります。

 

他、常連さんお二人がご宿泊。こちら2名はありがたいことに連泊してくださいました!

ここでは伝えきれませんので後編でがっつりいじって…げふん、後編でご紹介しますね。

 

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お天気はすぐれずどんよりでしたが、山荘の中は相変わらず賑やかお祭り騒ぎでした!

トオルちゃんの決めっぷりも相変わらず。

 

一番端のグレーシャツを着たダンディ、カーリーズエンジェル軍団とは別パーティーでしたが、エンジェル軍団の団長とどこかで会ったことがある…と気になるご様子。

最終的に会ったことがある、ではなくこのブログで「見たことがあった」と落ち着きました。

すっかり意気投合し、翌朝はこのご様子。

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語り合う男の背中。いいねぇ~

 

昨日まで全くの他人だった方々が、当山荘を通じて繋がってくださる。

自負ではありますが、こういったコミュニケーションのきっかけを提供できることをとても誇りに思いますし、「他のパーティーだから」と壁を作らない常連様がなんてったって自慢です。

楽しい夜を送るには皆さまの笑顔とご協力があってこそ。

楽しい場を作ってくださるお客様方に、いつも感謝しています。

 

え、そのわりにはブログでさんざんいじってる?

すみません、不器用なもので。

これがわたくしなりの愛情表現です。

 

 

さ、前半の様子はこの辺で!

後編はディープなOVER50’sの世界へと貴方をいざないましょう…

 

 

 

あっ逃げないでっ

視覚に訴えてみた

2017.8.5-6

 

はっっっっっっ

しまった。もうチューズデイ。

下山してから今まで寝てました。なんて苦しすぎる嘘はやめておとなしく先週末の様子を書き連ねましょう。

あい、最近お馴染みのブログ担当・山梨県産です!

今回ネタが多すぎた!ので、写真多めのダイジェスト版にてお送りしたいと思います。

 

 

 

さーいってみましょうっっっ

 

 

 

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宴会スターーート!!

 

 

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小屋前で佇む

 

 

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まだまだ飲み足りない?

 

 

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外は静かに夜を迎える

 

 

 

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おなじみモーニング!

 

 

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丹沢歴50年のお客様を見送り

 

 

DSC05185日曜もアブと格闘するカナブン

 

_20170808_192156昼には花立ラーメンガールズ登場

 

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PM4:00今週の営業終了

 

 

…はいっ、というわけで週末の様子をお送りしました。

たまにはこういうカタチもありでしょうか。

あ、手抜き?…ばれたか。

だいぶあっさりな関西風のダシみたいなブログになりました。

まぁ普段は背アブラ浮きまくりの豚骨スープ系ブログなのでたまにはヨシとしてくださいな。

 

さ、今週末からお盆に突入ですよー!

今年のお盆ですが、花立山荘は暦通りの営業となります。よって8/11~13まで。

14以降は営業しておりませんのでご注意ください。

 

アルプスもいいけど花立のかき氷も魅力的?!

ぜひぜひ遊びに来てくださいね。

おまちしておりまーす!

穂高よさらば~穂高山行その3~

奥穂高岳を後にした花立パーティー。

ザイテングラートを経由して涸沢に張ったテントを回収し、2日目夜は横尾にてテントを張りました。

最終日にまったりと上高地を目指します。

 

最後の晩ご飯は、エノモト先生アイデアのそうめん。

自然の水でキンキンに冷やしたそうめん、山行で酷使した体を労る優しい味でした。

うんまぁ~~い( ;∀;)

食べるのに夢中で写真がない。あしからず。

 

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夕食後は、1人テントを抜け横尾散策。

といっても範囲は限られていますが。

さらさらと流れる川の音を聞きながら、ベンチに腰かけこれまでの山行に想いを馳せます。

なんて贅沢な時間の使い方。

未だ覚めやまぬ興奮と、そうはいっても疲れを感じさせる四肢の筋肉痛。

足を軽くさすってテントへ戻り、外の賑やかな宴会を子守唄に眠りにつきました。

 

最終日の朝もお天気は曇り空でしたが、

お陰で寄り道した明神池では、神秘的な風景を目の当たりにすることができました。

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本当に神様が出てきそう。

なるほど、上高地に「神降地」と文字をあてる意図が見えた気がしました。こりゃあっぱれです。

 

 

二泊三日、全員無事に登頂・帰還することができました。

下山したばかりにもかかわらず、既に考えているのは次の山行。

同じ山でもルートや季節によってまた別の山になる。

いやはや、なんと奥深いのでしょうか。

一生かけても全てを制覇できる気がしません。

そこが醍醐味なのかもしれませんが。

 

体力が続くかぎり、山の素晴らしさを噛み締めたいです。

 

さぁ、そろそろ締めに入りましょうか。

花立出張版・長期山行のエピローグといえば…これできまりでしょ!

ご存知無い方は昨年6月の白馬山行をご一読くださいな。

 

 

じじゃーんっ

 

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エノモト☆セクシーショット

 

 

いかがでしたか?

まだまだシーズンは続きます!

皆様もぜひ、様々な山行を楽しんでくださいね。

 

どこ行くか悩んでる?

そんな時は大倉尾根でしょ!

花立山荘で皆様の山行話が聞きたいなぁ。

ご宿泊お待ちしてまーす(*^^*)

 

 

無理矢理な宣伝で締めました。

ぬかりないぜ。

  • どろんっ

核心部へ~穂高山行その2~

翌朝。

朝食の定番・棒ラーメンを四人ですすり、

今回のメインである北穂高~奥穂高のルートを地図で再確認し、これから登る道筋を見上げます。

 

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……高い。

朝から高い。いきなりこれか。

 

 

テントを出れば、昨日の比にならない急な登りが待ったなしに始まります。

登り、はしご、鎖、登り、鎖、鎖。

高度を上げるにつれストックが邪魔になり、ザックに収納して一息ついたらまた登り。

下りもなければ平坦な道すらも一切ない、まさに麓から見た鋭さを足で体感しました。

 

つらい。けど気持ちは不思議と昂る一方。

奥穂との分岐で荷物を置き、空身で山頂直下の残雪をトラヴァースすると。

3時間ひたすら登りに耐えた自分へのご褒美が待っていました!

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眼下に広がるは槍へ続く縦走路。

 

槍ヶ岳自体は残念ながら雲を纏っていたためその姿を確認することができませんでしたが、あの天気予報からは予想もつかないほどの絶景を目に焼き付けることができました。

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みなさんいい笑顔!

今回の山行で一番のお気に入り写真。

しかし穂が!穂が隠れとるがな!

危うく北岳になる寸前でした。

 

 

ただ、最も辛かったのはここから。

徐々に雲行きが怪しくなり、先程までの景色は全て霧の中へ。

険しさを増す岩場に、体力・精神力を一気に削がれます。

最低コルからの鎖とハシゴの連続はなかなかしびれました…!

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なんとか涸沢岳へ到着。

何気に北穂より高い…

 

目的地は穂高連峰の最高峰・奥穂ですから、ここは写真だけ撮影してサラッと通過。

穂高岳山荘にて昼食を済ませ巾着袋を購入し、再び空身で奥穂山頂を目指します。

 

これまで越えてきた岩場を考えれば、ここからの登りはお手のもの。

体も鎖とハシゴにだいぶ慣れ、すいすいと前へ進みます。

2つ目のピークを越えたところで、ついに…

霧の中から、今回の最終目的地にして最高地点が姿を現しました。

 

テントから見上げた美しいカールの頂点。

恐れ多くも奥穂高岳、山頂踏ませていただきました!

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山頂で安全登山のお参りをし、ここも天気が回復しなかったので早め下山へ。

 

厳しくも美しい山でした。

否、山とは全てそういうものでしょうか。

100のうち99が厳しくとも、1の美しさはその大多数に圧倒的に勝る威力がある。

だからこそ、辛い辛いと言いつつもまた山に登ってしまうんでしょうね。

 

改めて山の楽しさを感じた山行でした。

 

 

 

おまけ

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奥穂山頂にて出会ったイトーはん。

初対面にしてこのテンションとなじみっぷり。

いずれ花立山荘にもお越しくださる日を心より楽しみにしています。

神、降り立つ大地~穂高山行その1~

2017.7.28-30

 

こんばんは!ブログ担当アホの方です。

ブログの更新が遅くなってしまいましたが、先週末の様子をお送りします。

今回は丹沢を離れ出張バージョン!

山荘の様子が気になる方は恐れ入りますがかなぶんへお問い合わせください。

 

 

さてさて7月最終週、オーナー守さんを筆頭に穂高岳へ行って参りました!

守さん、エノモト先生(レアキャラ)、でこさん(初登場!)、めぐの4人です。

ブログ担当にとって約1年ぶりの北アルプス、それはそれはドキドキが止まりません。

金曜に有休を申請したので、27日深夜から上高地へ。

守さんの愛車内で仮眠をとり、翌早朝にアタックを開始しました。

 

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(まてまて…なんか1人おかしくないか…しょいこに段ボールくくりつけて歩いてる人がいるんですけど…ボッカでもするんでしょうか…)

 

げふんげふん。

 

上高地~横尾までは歩きやすいハイキングコース。

残念ながら雨で景色を楽しむことはできず、ただひたすらに、もくもくと歩き続けること3時間弱。

横尾に到着し、これから待ち受ける本格的な登山道に気を引き閉めます。

 

…といってもその後も緩やかな道が続きます。

そしてラッキーなことに、お日様が顔を出し始めました!しかしそうなると今度は暑い。

左手に屏風ノ頭を望みながら、本谷橋へ到着です。

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なかなかのお天気回復っぷり!

上出来ですな。

 

そして…ここからうだうだと長い登りが始まるのです。ぐは。

地図には急坂とありますが、急坂というよりとにかく長い。アレ?ここ大倉尾根?そんなイメージです。

 

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歩けど歩けど終わらない登り。

そこまで急坂ではないものの、

じわじわと体力を奪います。

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サンドバッグから足はえてる…

あ、ごめん守さんか

 

 

登り、登り、とにかく登ること3時間。

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本日のお宿、涸沢に到着しましたー!

 

 

目の前に広がる憧れの明峰、それを引き立てる残雪。

青空に散らばる白い衣に身を包まれては、ふとした瞬間に衣を脱ぎ捨てその姿を晒す。

奥ゆかしくも鋭い山頂を確認して、無事に初日を終えました。

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