登山道だより~大倉尾根~

今週末は爽やかに晴れ、夏、というより秋に近い気候でした。湿度も低く快適な登山が楽しめたのではないでしょうか。

大倉尾根は晴れというのに登山者は少なく、やはりこの時期はアルプスに足を運んでいる方が多いようです。

 

 

 

 

 

シンプルなタイトルに出だし!もしかして今回のブログは久々に真面目な先生の方かな…?

はい、

残念!アホの方でした!

 

 

 

言い回しがくどいでお馴染みのブログ・アホ担当こと甲斐の国の民です。

先日スタッフのトオルちゃん(これもまたアホ)と「登山道情報もたまには…」と珍しく真面目な審議を行い、今回はタイトルの通り登山道の様子をお届けしたく存じます。

マイナス×マイナス=プラスになるように、

アホ×アホ=真面目ということで。

誰よ「手がつけられない」とか解答したのは(大正解!模範解答!)

 

 

というわけで、

 

 8/18(土)晴れ時々くもり  大倉尾根

 

いってみたいと思います。

ちょっと写真が多目になりますがご容赦ください!

 

 

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ほいっご案内は入り口から。バス降りたところからやれや~という声が聞こえてきそう。ごめん、単に写真撮り忘れた。

渋沢駅北口の2番乗り場からバスで約15分、終点で下車し車道を歩くこと5分でこちらの入り口に到着です。

しばらくは舗装された道が続きます。

 

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舗装された道といっても周囲はぐるっと木に囲まれているので、「山に来た」気分が味わえますよ~。

コンクリロードをてくてく歩き、少し急な坂を登ると、足場は石の多いでこぼことした道に。

 

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本格的な登山道の始まりです!

 

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石でごつごつした上り坂が少し続きます。丹沢ベースを通り越し、葉っぱの屋根をくぐり抜けると、土いっぱいの歩きやすい登りに。緩やかなカーブを描きつつ歩いていくと…

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あったあった、目印のサーティーンウッド

(勝手に呼んでます。正式名称は知りまてん)

 

この左側の階段をちょろっと登ると、嬉しい第一休憩ポイント・観音茶屋です!

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ここの牛乳プリンはフルーツ入ってておいしいですよ~。冬にいただいたおしるこも絶品だったなぁ。

なにより、小屋主の女性の方が「いってらっしゃい」「おかえりなさい」と毎回お声掛けしてくださるのがウレシイ!これはやる気出ますね。

広々とした休憩スペースにお手洗いもあるので、初めての方はまずはここで一呼吸おくといいかもしれません。

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ここで1.6㎞かぁ。先はまだまだ長い。

 

観音茶屋から登山道をザクザク歩くこと5分程度でしょうか。ここで分岐が出てきます。

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どちらへ行っても塔ノ岳に続きます。

距離的には右が短いのでほとんどの方が右を選びますが、ルート的に写真映えしないので今回は左いきます。そんな理由かい。

 

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さっきまでの写真と何ら変わってないがな

うん、あんまり変わりません。ぐへへ。しかも全然写真映えしてない。ぐへへ。

だだ、強いて言うならこちらのルートの方が道がすーっと真っ直ぐ続いています。右ルートはうねうね蛇行を繰り返しつつ登るといった感じですね。

で、分岐のときに「大観望」の3文字がございましたが…それがこちら!

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(えぇ~曇っててなんか地味ィ)

 

ここはかつて営業していた大倉高原山の家の目の前の展望です。夜景がきれいだろうなぁ!

1つ注意事項としては、以前ここには水場があったのですが今はもう使用できません。

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よって大倉尾根は全く水場がありませんので、水分は必ず持参&適宜山小屋で購入してくださいね。

また、ここを過ぎると大倉尾根で唯一テントの張れるキャンプ場があります!

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桜が植わっているので、春は花見をしながらキャンプなんてオツなこともできますよ。大倉から歩いて3,40分程度なので、テント練習にもいいかもしれません。お手洗いも一応あります。一応。

 

ささ、キャンプ場を越えて一本道を少し下ると…あ、見えてきた。

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先ほど分岐していた道との合流地点です。

ここにもベンチがあり休憩できますが、個人的にはもう少し足を伸ばしていただきたいところ。というのも、木影で見えないのですが…ほんの1~2分歩いたところに、

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ででん!見晴小屋~!

左に映ってるのはお手洗いです。ここのお手伝い、下山のときに割と重宝します。名前が「見晴小屋」なだけあって秦野の景色が楽しめますよ。敢えて写真は載せないでおこう。ご自身の目で確かめよ。(何様だ)

 

 

 

…さぁ、プロローグはこのくらいで。

大倉尾根の別名はご存知でしょうか。

ブログでも度々その名称を挙げています。

この尾根の別名は。

君の名は。

 

 

 

 

 

 

 

(ファンに干されそうだすみません)

 

 

 

 

 

 

 

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☆ 階   段   地   獄 ☆

イヤッフゥゥゥゥゥウウウウ!!!

 

 

ひたすら登ってばかりの尾根。それもバカみたいに。下り?くだらない。登りますとにかく。バカみたいに。ゆえに誰もが愛を込めてこう呼びます、「バカ尾根」と。

 

スタッフが初めてこの尾根を歩いたとき登山歴は数ヵ月とかなり浅く、大倉~見晴小屋までですらヒイヒイ言っていました。

この階段をみた瞬間「帰ろう」と本音が体内をこだましましたのもいい思ひ出…

(BGM:帰りたくなったよ)

 

なんて、ここで帰ったらとてもじゃないですが塔ノ岳山頂は夢のまた夢。必死こいて登りましょう。ここの階段を登りきると…

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地味~に登りな木道が待ってます。そうやすやすと平坦にはなってくれない。なぜならここはバカ尾根だから。木道を渡ったあとも、オンボロの階段やちょっと岩でゴツゴツした登りが続きます。

 

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さ~登りきったぞ!と思ったところに「一本松」と書かれた道標。わりと開けているのですが、休憩はあともうチョット我慢してください。道標を通りすぎて石の段を登っていくと…

 

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ほら、大きいベンチ3つがお出迎え!

見晴小屋から一気に登りましたから、決して無理はせずに。水分をしっかり補給し、なんならエネルギーもチャージしておきましょうか。

 

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お、平坦な道だ~!相川~!

余裕ダズェ~なんて調子こいてると…

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はいどーん\(^o^)/

すぐ階段ですぅ(deathに変換しないでっ)

 

今のベンチ~次の小屋までの距離は短いものの、ここの階段なにげに急なんです。いつか丹沢に精通したお客様がおっしゃっていたのですが、ここの階段が角度的には1番急だとか。慎重に登っていきましょう!

 

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見えた~駒止茶屋だぁ~!

景観に溶け込むグリーンの外観にほっと一安心しますね。このあと花立山荘まではお手洗いがありませんので、利用する方は必ずこちらで!小屋の前にベンチ、小屋を少し通りすぎて階段を上ったところにもベンチがあります。

 

ここから堀山の家まではラッキーロード!

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バカ尾根のオアシス!(水場じゃないけど)

なんと平坦な道が続くのです!!!

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きもちよかろう、きもちよかろう。

前を歩くお兄さんがとても絵になる…

いや別に惚れてないしっ

 

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稜線を眺めながらサクサク進みます。

 

土を踏みしめ、コツコツ音をたてながら木道を歩き、最後だけちょびっと登ると…

 

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なんとも味のある堀山の家に到着!

 

こちらは食べ物、飲み物の品揃えが豊富です!お酒も売っていますが、飲むのは下山時にしときましょう。食料が少なくて不安…という方はぜひこちらを。花立山荘では持ち運べるお菓子を売っていませんので、堀山の家での購入をオススメします。

 

そして…ここから当山荘までが厳しい道のりです。バカ尾根が本気を出します。

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気合い入れていこうっっっ

 

距離は明らかに近づいていますが、なにより標高差です。ここから一気にきます。堀山の家~花立山荘の距離は約1.1㎞ですが、標高差は350mとなかなかの急坂です。

見晴茶屋~駒止茶屋ですら約1.2㎞で標高差290mなので…ここまで歩いてきたのならなんとなくでも「キツい」ことが分かりますね。

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堀山の家から少し登り、崩落して痩せてしまった尾根をちょびっと歩きます。10mもないですが、すれ違うには狭いので対向者がいた場合は譲り合いましょう。

 

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さ~~そして岩場!岩場がつづく!

足元には十分ご注意を。ここの岩場は幅が広いので、向かいから人が来ても左右に別れれば譲り合い無しでも登れます。ただ、休むにはちょいと危なっかしい場所なので、ゆっくりでも頑張って登りましょう。

 

で、岩場が過ぎたら階段が待ってる。

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容赦ないですバカ尾根。

下手な怪談よりずっと怖い。

オヤジーズに毒され流暢になった駄洒落。

私の行く末も怖い。(もはや残念)

 

ぼろぼろ階段、まだ新しい等間隔の階段、なんだか歩幅が安定しない階段、すれ違うのがやっとの階段。もう少し登れば見えてくる…!

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天神尾根との合流地点!

視界がパッと広がりスペースも広々。ですが、ここで一息着く前に階段を登りきってしまいましょう。そうすると…

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2列の木道、両サイドにベンチが。

(ベンチわかりづらい角度でしたサーセン)

 

荷物を置き、歩いてきた脚を労るもよし。目を閉じて瞑想するのもよし。このあと待ち受けるバカ尾根の最難関にしっかり備えてくださいね。

準備ができたら、さぁ出発!

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嵐の前の静けさと言わんばかりの穏やかな木道。これが山頂まで続いていたらどんなに楽か…。休めた足のウォーミングアップにはちょうどいい道のりですね。木道がおわると木の階段が何回かつづき、緩やか~に登っていくと。

 

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*゜.☆バック・トゥー・ザ・岩場☆゜.*

~悪夢の再来~

 

 

全米が((((  ´ ^ω^`  ))))震える

 

 

あい、とりあえず登ろう。ここまで来たらもう登った方がはやい。辛いけど。えぇ辛いですけど。誰もがもはや足の痛みが気持ちよくなるんじゃないでしょうか。で、それがクセになったドM様がまた大倉を訪れるわけです。あ、いやバカにしてないですよこれっぽっちも。盛大にRESPECTを込めてます。

 

そして岩場の終点を告げるクリームパン岩が見えてきました!正式名は忘れた!クリームパンっぽいでしょ!食い意地の張ってるスタッフなんでね!ハイハイ!

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右手にクリームパンを。

そして左手には。

 

 

 

 

 

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\\\ラスボス出現///

キターーーー(゜θ゜;)ーーーーー!!

花立山荘直前の最大の壁。

352回の段差を、2本足で撃破せよ。

 

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ひいひい。ふうふう。ぜえぜえ…げふ…げふげふゴフッ  ぶはっっっっっっピョエー

なんだこの罰ゲームは。踏んだり蹴ったりおまけに殴ったりな尾根じゃないか。どこまで追い詰めたがる。この世には手加減という単語が存在ふるんだぞ…

なんて言っても全く何も通用しません。だってバカなんだもん。てへぺろ。

 

 

 

 

 

さぁ、もう一踏ん張り。

 

 

残り50段もすれば見えてくるゴールの旗は、夏なら氷、冬ならおしるこ。352段目で待っているのは……そう!

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我らが花立山荘がお出迎え!

おつかれさまでしたーーーーーっ

うおぉぉぉ(´;ω;`)ぉぉぉお

 

なんでしょうかこの安心感は…この小屋のオーナーである守さんの器のでかさが滲み出ている…助かったぁ……

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そしておまちかねのご褒美ターイム!

うんめぇ(;ω;`)

うんめぇよおっかあ( ´;ω;)

 

キンキンに冷えた氷は男手が血に汗流して麓から担ぎ上げた賜物。血は流してないか。冷たさの中に、野郎共の情熱を感じてください。暑苦しい?ゴメン

 

 

 

 

 

…というわけで、いかがでしたでしょうか。

大倉尾根の道のりが少しでも伝わればこれ幸い。ブログを更新した価値があったというものです。

ご覧の通り低山と言えど標高差はアルプス級、とにかく登りが続くシビれる登山道です。体調も荷物も準備は万全に、バカ尾根を楽しんでくださいね!

以上、登山道便りでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…え…………山頂は?

 

( ´ ω `)サンチョ?レタスのナカマ?

 

いや。確かに花立山荘までは分かったけど。

ここから塔ノ岳までの情報は?

 

( ´  ω`;)ト、トーノダケ?キノコのナカマ?

 

 

 

 

 

 

 

 

……はい。すみません。

花立山荘を山頂としているのは当山荘を居酒屋として利用している一部のコアな常連様様ズ(とっても大好きです)のみでしてね。

大方がてっぺんまで行くんじゃいどあほ!

 

スミマセンスミマセ(  ´;ω;`)ンスミマセン

 

 

というわけでこの登山道だより。

つづく。

 

 

 

 

 

たぶん