山の状況

秋が去り、そして

例年になく丹沢の紅葉も鮮やかだった秋が、いつしか去り、丹沢にも本格的な冬の到来です。

いつものように歩荷とトイレ清掃が主業務の担当ですが、移りゆく季節の山を味わえるのは、週1度のささやかな楽しみです。

12月第2週末、山から下りてきた、戸沢林道の紅葉も見納め、

120905120904

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、今朝は、大倉尾根でも、うっすらと雪景色が見られました。

120902

120903

外の水受けボールにも、厚い氷が、おまけに、バイオトイレの水洗も凍結、これから春まで水洗がつかえず、トイレ清掃にも難儀する時期になりました。

120901

花立山荘は、天候にかかわらず、年中、週末営業、また、年末・年始も営業期間を延長して、皆さまのご利用をお待ちしております。

台風禍

台風22号の接近に見舞われた10月の最終の週末、28日の土曜日は、大倉尾根を訪れる登山者は、悪天候のわりには比較的見られたものの、29日は、午前中3パーティーあったのみの寂しい週末でした。

No2今週は、オーナー、No2、3の小屋番も不在で、とうとう1年数か月ぶりの小屋番をすることになりました。それも、3名の予約のお客様があるというので、定番の夕食メニューに加え、自家製の野菜を荷上げして、19時までお待ちしていましたが、結局・・・

3年前の1月のあの大雪の日、花立山荘は、何があっても土日は小屋は開けるという高橋オーナーの熱意に押され、「新人哀歌」ではないけれど、泣く泣く大倉から5時間かけてのラッセル。

いつものようにボッカの後は下山という気力もなく、そのままオーナーと二人、雪見酒かと思っていたところ、7時間かけて登って来られたお客様があって感激したことを思い出しながら・・・

さすが10月末の雨中の小屋番一人となると、寒さにも耐えられず、七輪の豆タンで暖をとりながら、考えようには、静かな山小屋の夜を楽しめる幸せなひと時を過ごすことも出来ました。

No1

No4大雨の影響で、外の水桶も新しい水が溜まる一方で、ソーラー発電は、警告ブザーが鳴り続け、一刻も早い、風力発電との併用が待たれます。

No3

No5

さて、今年最後の三連休、11月第1週は、天候はどうでしょうか。今週末もオーナーは不在ですが、金ブンが、皆様をお待ちしております。

10月三連休ー山荘たより

秋もたけなわ。天気予報では、初日の午前中は発達した低気圧の影響で雨。その後は、晴天になるとの予報でしたが、「〇〇〇心と秋の空」・・・

初日は、朝には雨もあがり、オーナーのボッカ姿も、天神尾根に絵になります。(長い単管パイプは近い将来、慢性的な電力不足を解消するための風力発電の土台にするものです)

ボッカ2ボッカ1

 

登山道脇には、フジアザミも見頃、リンドウも満開。丹沢の秋を感じさせてくれます。

ボッカ5ボッカ4

 

 

 

 

連休初日は、午前中から晴天に恵まれたとはいえ、天気予報の影響か、大倉尾根を訪れる人もまばら、小屋も殆ど開店休業状態。

一転して、2日目は好天の筈の予報が朝からガスに覆われ、多くの登山者の眺望の期待を見事に裏切っていました。ボッカ3

この日は、30年程前の山岳部の生徒が小屋を訪れてくれました。みな働き盛りの多忙な日々を送っている様子、学生時代の、あの逞しさはちょっと影を潜めた様子で「今日は小屋まで」との計画だったとのことが「せっかくだから塔まで行こう」と誘ったところ、さすが元山岳部員、全員即座に同意、20分程で山頂へ。

ボッカ6

学生時代、何度もトレーニングにきた塔ケ岳に感慨ぶかけでした。

3年間、当時は灯油のラジウスで炊いた芯のある同じ釜の飯を食った仲間との花立山荘での再会を約束して下っていきました。

ボッカ7

そして、連休3日目。自宅からも、朝から晴天に恵まれた丹沢の峰々の稜線が映えます。

IMG_9169

結局、連休の間、オーナー自らお客様を歓迎するため待機した小屋も、予約の 宿泊者はないままに10月の三連休は終わろうとしましたが、8日の夕方、米海軍横須賀基地のカップルの2名様が、急遽お泊りになることになり、オーナー他スタッフ1名、たどたどしい英語でなんとかその場をしのいでお泊りいただきました。流暢な英語でなくても、なんとか「花立山荘のおもてなし」をお見せできた連休最終前日の夜の出来事でした。

さて、これからは、丹沢も紅葉の季節。静かな山小屋の夜。たまには、山の歌でも楽しみたいと思われる方からの花立山荘ご利用のご連絡をお待ちしております。

 

登山道補修

梅雨の晴れ間、晴天に恵まれた6月第3週末、4日に開催されたボッカ駅伝で荷上げされた小石を利用しての登山道補修が実施されました。
選手、役員以外に、通りかかりの登山者の方の協力も得て、130袋程の小石も1時間ほどで登山道へ。

大岩下の階段周辺など、まだまだ、補修したい箇所はありますが、少しずつでも確実に整備されていると感じます。
ボッカ駅伝の選手、役員、ご協力いただいた多くの皆さんに感謝の一日でした。CIMG5130

GWが始まりました

緑の日。中には、7日までとお休みの方もという連休が、晴天の下、スタートしました。

連休の初日、2日と晴天に恵まれ、大倉尾根も土日だけのとりあえずの連休を楽しみ多くの登山者を迎えました。

0429No1

五合目付近まで融雪の進んだ富士山も、春霞の中、その姿を見せてくれていました。

 

0429No2

いつもの週末とおり、ボッカとトイレ清掃だけのブログ担当ですが、ボッカの途中の天神尾根では、ぶなの芽吹きとともに、点在する三つ葉つつじがボッカの辛さを癒してくれます。

0429No3

ところで、花立山荘は、この連休中、7日の日曜日まで休まず営業しています。現在、山荘上のトイレの水洗機能が不調です。部品が届き次第修理しますので、しばらくご迷惑おかけしておりますが、その旨ご理解お願いいたします。

山菜パーティーⅡ

さあ、来週末はゴールデンウイークのスタート。

とはいうものの、世の中の喧騒とは縁のない方も多いのではないでしょうか。かくいう私も同類ですが、体力のあるうちは、週末の歩荷だけは続けたいと思いながら、今日も荷上げとトイレ清掃だけ済ませて下山しました。

さて、先週の山菜パーティーに合流できなかったお客様のため、今週末も豊富な山菜を準備しました。先週は間に合いませんでしたが、高橋オーナーの郷里、岩手からの「ふきのとう」も届き、夜の食卓に並びます。

0422No20422No1

これら山菜が、宿泊のお客様にどのようにして振る舞われるか、今日は、もう一人のブログ担当が、山荘に登ってくるとのことですので、その報告をご期待ください。

 

春遠からず

3月も最終の週末になりました。桜の開花の情報も聞かれるようになりました。久々のブログ更新です。

火曜日に降った雪も春の日差しに我慢できず、土曜日までには次第に消えかかり、遠く富士山にも春霞がかかり、厳しい寒さから解放されてきたようです。

2017/ 3/25 9:02

2017/ 3/25 9:02

201703250903000

201703250903000

 

 

 

 

 

 

 

 

 

土曜日は、天気予報に誘われてか、多くの登山者が大倉尾根に見えましたが、日曜日は、気まぐれな春の天気に変わりました。今週も歩荷後は、凍結のため水の出ないトイレの清掃を済ませてからは、若い二人を小屋に残して下山しました。

 

さて、先々週は、ウィークデーの歩荷の際に、久々に(10年ぶりかも)丹沢山まで足を延ばしました。塔が岳の北側は残雪があったものの、日高を過ぎたあたりから、登山道は「田んぼ」状態、泥だらけになりながらも、山頂からは見事な景色が迎えてくれました。

0325No3歩荷後は、そのまま下山する日ばかりでしたが、久しぶりに丹沢の良さを見直した気分でした。

 

0325No4

今シーズンの冬山は、南アルプスの計画が頓挫して、結局、2回の八ヶ岳山行で終わっていましましたが、快晴微風の天狗岳、

 

 

 

高曇り無風の中、赤布に導かれながらの膝下ラッセルの北八ワンデーハイク、氷結した白駒池と冬山の景色を堪能できたシーズンでした。皆さんの冬山は如何でしたか。

0325No50325No6

 

 

 

 

 

来週末は、もう四月のスタート。新しい年度、学年の始まりです。2017年度も安全で充実した山行を楽しみましょう。

晴天に誘われて

今年2回目の祝日。そして土曜日、2日間続いた生憎の空模様が一転、丹沢も里の天気と同様に爽やかな晴天の朝を迎えました。昨夜来の雪が心配されましたが、ボッカの起点としている戸沢の駐車地点までも難なく到着、いつものように2時間余りの苦行の開始です。

No1

朝からの晴天に誘われてか、大倉尾根にも、10時頃になると、雪を纏った丹沢の尾根を目指して多くの登山者を迎えました。No3No2

 

 

 

 

遠く、大島にも積雪が見られ、利島、新島もくっきりと見え、大山や、三の塔もちょっとした冬山の装い。

No4

No5

さて、今日の小屋といえば、宿泊のご予約はなし。オーナーと大原さん、男2人でしっぽりと雪見酒とか。とても絵にはならないですね。

 

快晴・無風

小屋の状況も気になったので、久しぶりにウィークディーの歩荷、年末積み上げられていた薪も、一日2回の歩荷をして頂いた方も現れて、今日の歩荷でとうとう残3束になりました。荷上げへのご協力ありがとうございました。

今日の丹沢は、里の天気と同様に、快晴・無風の絶好の冬山日和。雪も解けて、寒さも感じさせない春山の山容でした。富士山や愛鷹の峰々も穏やかな姿で、大倉尾根を登ってこられた方を迎えていました。

2017/ 1/26 13:00

2017/ 1/26 13:00

1月になって、丹沢も天候に恵まれることが多く、先週末の土曜日は、風も強かったせいもあり、遠く伊豆七島の神津島まで見ることができました。丹沢から南アルプスや、伊豆七島の島々を眺望することができるのは、寒さにめげず登ってきたご褒美でしょう。

日の落ちるのもだんだん遅くなって、ダイヤモンド富士も近くなってきました。

2017年のスタート

新年あけましておめでとうございます。

昨年中は、花立山荘をご利用いただき、ありがとうございました。本年もよろしくお願い申し上げます。

1月の連休も終わり、世の中全体が本格的に2017年が始動しているという今頃になって、新年のご挨拶で申し訳ありません。

さて、今年は、文字通りの穏やかな新年の朝を迎えることができました。房総半島沖から相模湾上空に昇る見事な初日の出に大晦日からご宿泊の皆さんも思わずの歓声。2%e5%88%9d%e6%97%a5%e3%81%ae%e5%87%ba

 

モルゲンロートに染まる富士山も見事でした。

3%e5%88%9d%e6%97%a5%e3%81%ae%e5%87%ba

 

元旦の日の夕陽。愛鷹連峰の奥に沈む太陽。・・・と、山ならではの見事な景色に堪能した2017年のスタートでした。

img_0094

そして迎えた3連休。通過した南岸低気圧により、一転、ちょっとした冬山の景色に。

img_0095

冬から春、夏そして秋を経てまた、冬。丹沢も四季折々の風景に飽きさせることはありません。時には雨の日もあるかと思いますが、その分好天に恵まれた日の感動も。

皆様にとって、この1年も安全で、充実した山行ができますよう、花立山荘スタッフ一同お祈りいたます。