山小屋日誌
12月23日から三連休、中には今日から年末年始の長期休暇の大企業もあるようです。
祝日の今朝、計画していた八ヶ岳山行が山仲間との調整のため中止となってしまいましたが、朝の好天に我慢できず、急遽今年最後のボッカをすることにしました。
ボッカ用に積み上げられた薪の量は前回のまま、全く減ることもありませんでしたが、2016年も1年間、元気に最後のボッカを無事迎えることができたことに感謝、今日は5束の薪を愛用の背負子に荷造りし、天神尾根の荒廃した登山道と格闘しながら2時間、無事、小屋に届けることができました。
明日はクリスマスイブの週末。山荘でもイベントもあるとのことでしたが、老兵には縁もないので今年1年間ボッカで鍛えた身体に感謝し、次の山行に思いをはせながら今日の小屋番の大原さんを一人残し、小屋を後にしました。
クリスマス、年末、年始の小屋の華やかな様子は、もう一人のブログ担当が記載します。乞うご期待
16/12/23 [金]
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カテゴリー:スタッフの日常, 山小屋日誌
2016.12.17-18
三連休に突入しました!
暦通りお休みの方には嬉しい週末ですね。
ささ~今更感がありますが、先週の山荘の様子と今週末の告知を。
最後までお付き合いくださいな。
ここ最近はお天気に恵まれ、富士山もその麗しくもたくましいお姿を毎週お披露目してくださいます。
いやはや、鷹に真珠とでも言いましょうか。
その稜線だけでも人々を魅了するというのに、夕日が加わることでよりいっそう艶やかに。
富士山並みの色気がほしいですね~。
まずはその食い気をどうにかしろ、という声が聞こえてきました。
やかましい。
2名の方にご宿泊いただき、スタッフ含め5人でストーブを囲みながらアルコールを堪能しました。
さて翌18日には、山荘に1週間早いサンタさんが!
ででーん!
…ん。
サンタクロースにしては若すぎるっちゅーか…
ちゃんと赤い衣装キメてるのひとりだけやんけ…
サンタもアシッ○ス着るんだなぁ…
ていうか半袖?!
まぁまぁツッコミはそれくらいで。
なんと法政二校の登山部の皆様から、大量のお水をいただきましたー!!!!!!
じゃじゃーーーーーーん!!
小屋にとってこんなにうれしありがたいことはないですね。
お客様にうどんやおしるこを提供し、「おいしかったよ~」と嬉しいお言葉がいただけるのもお水があるおかげ。
水場がないからこそ、その存在がいかに尊いかをいつも感じています。
こうしたお客様の支えに感謝します。
法政二校のイケメン高校生たち、グラサンが最高にお似合いの先生、本当にありがとうございました!!!
さぁさぁ、皆さま明日・明後日のご予定はいかがでしょうか?
山荘もささやかではありますが、クリスマスの装飾を施しております!
ご宿泊いただければクリスマス特別メニューが出る…かも……?!
まだまだ部屋に空きがございます!むしろ空きの方が多い疑惑ですので(いつも通りだネ)、ご予約・飛び込みじゃんじゃんお待ちしております~!
常連マッキーさんからいただいたクラッカーもあるよっ
しかし限定四人。てへぺろ
一緒にストーブを囲んで楽しいクリスマスを過ごしましょう!
スタッフ一同、サンタ仮装をして皆様をお待ちしております。
(そんなコスプレ見たかネーヨて言ったの誰だ…!)
16/12/23 [金]
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カテゴリー:山小屋日誌
12月第3週末の土曜日は、一段と寒さが増した分好天に恵まれました。
小屋に辿り着いたときには、富士山が冬の装いで出迎え、愛鷹連峰や箱根連山も青空に映えます。
南面には、大島から久しぶりに、遠く、利島や新島、三宅島と思われる島影も。
暖冬とはいえ、さすが12月の寒さ。
小屋前のボールも、小屋上のトイレも凍りつき、
春まで水洗施設が使用できません。ご不自由おかけしますがご理解お願いいたします。また、この時期このタイプのトイレは同じ仕様ですので、無理に水洗ペダルを踏まないようお願いいたします。
今週も薪ボッカ。積み上げられた薪の量に圧倒されながら、
還暦すぎの身体に負担のない量のボッカを済ませ、下山の週末でした。
16/12/18 [日]
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カテゴリー:季節の風景, 山小屋日誌
「蒔き割り 飯炊き 小屋そうじ みんなでみんなでやったけ・・・」
ご存じ成蹊大学山岳部歌「山の友に寄せて」の歌い出しです。
花立山荘は、再開業から30年余り、高橋オーナーの山小屋へのこだわりもあり、冬は薪ストーブで暖をとっています。現在のストーブはその2代目。
燃料となる薪は、その殆どが、オーナーの知り合いから譲り受けたものであるため、荷上げしなくてはなりません。今日のボッカの中心は、その薪でした。朝から青空に映える雪を纏った富士山を拝む余裕が生まれるのは、やっとのことで小屋に辿りつき荷を下ろした時でした。
「煙い小屋でも黄金の御殿・・・」 雪山賛歌で歌われるようなロマンチックな雰囲気には遠いかもしれませんが、火入れに戸惑うと小屋中が煙で充満することもたびたび。そんな、薪ストーブと豆たんアンカのある小屋で冬の丹沢を味わってみませんか。
さて、今日はブログ出だしの山岳部OB、燕山荘に出向していた松崎君が7ケ月ぶりに、小屋に戻ってきました。少し痩せた感じで、燕山荘での苦労もあった様子。
冬季の間、とくに年末・年始は、花立山荘のスタッフとしての活躍を期待しながら、松ちゃん一人小屋に残し今日もまたボッカだけ済まして小屋を後にしました。
P.S オーナーの PCが復帰しましたので、これまで通りご予約等のお問い合わせは、PCアドレスも可能ですが、ご予約については、確実性を期すため、携帯メールかFAXでお願いいただければ幸いです。
16/12/10 [土]
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カテゴリー:お知らせ, スタッフの日常, 山小屋日誌
2016.12.3-4
今年も残りわずかですね!
お天気に恵まれ、先週の雪はどこへやら。
雪だるまさんにお会いできず残念でした。
そんな12月第1週目はというと……
ででーーーーーん!!!
素泊まり含め、17名のお客様にご宿泊いただきました!(アラ珍しい)
今回も多くがリピーターの方々。
まいどご贔屓いただきありがとうございます~
ささ、楽しい一夜の様子をとくとご覧いただきましょう。
まずはこちらの美女軍団!ヒュー!
せっかくいいショットなのにセンターがおっさん×2に陣取られとる……ぐはっ
こんなご満悦なマモチャンも久しぶりだよ。
そしてこちらはハーモニカの演奏!
ハーモニカの奏でる山ソングに、山男たちが自身の歌声を乗せて大盛り上がり。
素敵なメロディーが響き渡りました。
そして常連のお客様からケーキの差し入れもいただきまして。うれぴー!
ケーキをほおばるかなぶんの顔ときたら。
ぶん殴りたいですね。
お酒はビールに始まりワイン、焼酎、日本酒、紹興酒……こりゃ悪酔い間違いなし。
話題は最近の山行、まいっちんぐな話、男のロマン、○○○フェチ……ちょっとまてほとんどがしょうもないエロ話だ。そんなもんか。
守さんとスタッフ、まぶたの重みに耐えきれずかなぶんに全てを託し先に就寝。
宴の余韻に浸りながら、笑い声を子守唄に眠りにつきました。
にじむ朝日に優しく起こされ食事の準備に取りかかっていると、早朝の景色を納めんとぞくぞくとお客様がカメラ片手に小屋の外へ。
見慣れたはずの秦野の景色も、お客様の横顔と歓声でこれまたちがう光景に。
鼻の奥をつんと刺激する冬の空気と日の出の温もりに包まれ、日曜の朝を迎えました。
16/12/05 [月]
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カテゴリー:山小屋日誌
2016.11.20
珍しく今週はブログ2本立て。
だって前の記事が真面目すぎてクサすぎて耐えがたいんですもの……
なんちて。いや、それもありますが。
楽しかった夜を残さずしてブログ担当を名乗るわけにはいきませんからね!
おまけに先週手を抜きまくりましたからね!
はい。というわけで。
この雨ざーざーにも関わらず、常連のお客様が仲間を引き連れて山荘へいらっしゃいました!
パーティーは4名。中には花立、というより登山はじめての方も。
この悪天候の中お越しいただくなんて。
とにかく感謝…
どんだけ花立山荘好きなの……
マニアか…………
ぐはっっっ
ご無礼な発言、大変申し訳ございません。
次回お越しの際は殴ってください。
でもそういう冗談が言い合えるくらい信頼関係が築けているとスタッフは思っています。
両思いであることを切に願います。
雨は上がるも、登山者は少なめ。
あれれ~晩ごはん完成しちゃった。
これは……
飲むしかないよね。
はい、ちゅーわけで今宵もおっぱじめました。
もうスタート時間すら覚えていません。
プシュッと仲良く開幕の合図を響かせ、雨風に打たれた身体にくいっと清水を注ぎます。
ちょっとそこの小屋主代理!
良い顔すぎるだろ!
幾度となく酒を酌み交わした仲ですから、それはそれは会話が弾みます。
小屋の時計が遅れていることにも気付かないほど、時間を忘れ語り合いました。
そうこうしているうちに霧は晴れ雲は立ち退き、見事な星空と下界の夜景を楽しむことができました!
山荘を取り囲む景色は、悪天候の中を歩いた人へのまさにご褒美。
天の川も確認することができ、翌日の展望に期待を抱いて床に付きました。
早朝6時過ぎ。
昨日はお疲れ様、と労るかの如く雲海から朝日が顔を出しました。
こんなに綺麗な日の出はいつぶりか。
真冬のパリッとした空気の中であれば拝めなくもないですが、この時期にしては上々出来でしょう。
思わず何枚もシャッターを押しました。
スタッフお気に入りの場所から撮影。
身に染み入るような光だ~
反対側に臨む世界遺産もその恩恵を浴び、ご覧の通り。
ね、年賀状が出せるぞ…
朝ごはんそっちのけで写真の撮影に勤しみ、食事後常連のお客様は丹沢山へ。
さぞ素敵な展望があったことでしょう。
小屋の掃除をしているうちに日の光に誘われた登山者が徐々に増え始め、土曜の静けさとは一変。
賑やかな大倉尾根が舞い戻ってきた、日曜の朝でした。
16/11/20 [日]
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カテゴリー:山小屋日誌
11月の第一週の週末は、久しぶりの秋空です。ボッカのスタート時こそは、厚い雲のベールに覆われれていたものの、9時頃には9合目あたりまで雪を纏った富士山もその雄姿を現し、愛鷹や箱根の峰々の景色も見事でした。この景色に大倉尾根を見えた多くの登山者も秋の丹沢登山を満喫されたのではないでしょうか。
あまりにも天気が良いので、海面からの水蒸気に遮られ大島や利島の姿を見ることができないことが悔やまれました。
大倉尾根と天神尾根との合流点のかやば平では、ベンチ脇の「マユミ」の木の赤い実が、青空に映え、丹沢の紅葉の始まりを感じされてくれます。
今週も、ボッカの後はバイオトイレの酵素剤の投入と掃除を済まし、賑わう小屋の手伝いもそこそこに下山しましたが、トイレ掃除中に、100円のトイレ維持協力金のお願いをしたにもかかわらず無視、連れの男性とそのまま塔ケ岳方面に向かわれた若い女性がおられましたが、日本人のマナーが、こんなところからも崩壊しているのかなと、寂しい思いもした秋の1日でした。
16/11/06 [日]
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カテゴリー:季節の風景, 山の状況, 山小屋日誌
10月も最終週になりましたが、今週末も好天に恵まれませんでした。
6時半、歩荷のスタート時は小雨も、花立直下の階段では一時日差しも出て、暖かくなってきましたが、その後は、ガスに覆われ、一時小雨も降るような生憎の週末になってしまいました。
こんな天候の中でも、週末を利用して大倉尾根を訪れる多くの登山者もありました。仕事や仲間との都合上、計画の変更もままならぬ様子のパーティーも多いのではと思います。
そんな、状況の中で山荘には、愛知県から見えたという素敵な女性4人のパーティーが立ち寄ってくれました。最近では、すっかり花立メニューになった「月見うどん」をご注文いただき、好評をいただいた上に、快くブログアップにもご協力していただきました。
せっかく遠方から見えたというのに、花立からの絶景の富士山も見ていただくことも出来ず、残念でしたが、是非次の機会には、花立山荘からの見事な夜景をご覧いただけたらと思います。
16/10/29 [土]
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カテゴリー:山の状況, 山小屋日誌
花立山荘は、4月の第3週に、山菜パーティーを、10月の第3週に恒例の猪鍋パーティーを開催していますが、今年はオーナーの勤務の関係で本日開催となりました。パーティーの様子は、写真が届き次第このブログに掲載する予定です。
今日の大倉尾根は、朝からガスがかかり、視界が開けないあいにくの天候でしたが、天気予報があまり否定的でなかったことで、多くの登山者が見えました。最近は、老若男女を問わず、登山者層も幅広くなってきたように感じます。
小屋の中はといえば、今晩の、猪鍋の準備と予約のお客さまを迎えるために、荷上げの歩荷から朝からスタッフも忙しくしていました。丹沢も朝夕はめっきり冷え込み、今晩は薪ストーブにも火が入る予定です。お客様の輪の中にスタッフも加わっての盛り上がりが想像されます。
さて、ブログ担当1名は、9月の長雨から解放された天気に誘われ、富士山、穂高、八ヶ岳と3週末連続で、ブラリ山行に行っていたので、更新をサボっていました。富士山は、50年ぶりにお鉢周り、穂高は涸沢の紅葉は迎えてくれなかったものの快晴微風の登山日和、八ヶ岳は、赤岳への清里側からの2ルートを登りも下りも他に出会った登山者1名だけという静かな山行を満喫してきました。
慣れた丹沢で、トレーニングを積んで、余裕をもって他の地域の登山を楽しんでいきたいと思います。
そろそろ猪鍋パーティーも始まる頃、その様子は後ほど。
お待たせしました。猪鍋パーティーの様子が届きました。
本日のメイン食材、秦野産の猪です。これが、高橋シェフの手により、鍋料理になって、パーティーの参加者に。
いよいよ、2016年度の猪鍋パーティーの開催です。高橋オーナーより参加の皆様へのお礼の挨拶からスタートです。
本日のスタッフは、高橋オーナ-他、大原爺、金ブン、そしてパーティーの両輪の花となる筈のメグちゃんが都合がつかず、片輪のネコちゃん4名でのおもてなしです。
ご参加いただいた沢山のお客さまには、満足いただけたでしょうか。(すみません、肖像権はお許しを)
パーティーの中で、常連の清水さんが百名山を踏破されたことが紹介され、拍手喝采。ただ、ただ敬服するのみです。(高橋オーナーもすでに踏破していますが、ブログ担当は、すでに諦めの境地です・・・)
清水さんからは、百名山最後に踏破されたご大雪山からのお土産「清酒 大雪」の差し入れです。清水さん、おめでとうございます。そして、ありがとうございました。
山の話や仕事のこと、それぞれの皆さんの話題が尽きず、通常9時半消灯の山荘の宴は11時過ぎまで続き、来年の再開を約束して皆さんお休みになりました。
翌日は、前日のガスに覆われた大倉尾根から一転、6時前には、大山の稜線からの見事な日の出、富士山もその雄姿を見せてくれ、パーティーを終えたお客様のそれぞれの新たな山行の出発を祝福しているようでした。
今年の猪鍋パーティーも終わり、花立山荘の次の大きなイベントは、年越しと新年になります。その前に、丹沢の紅葉の季節も迎えることになりますが、花立山荘のアットホームの雰囲気を楽しみに是非お出かけいただけることを、スタッフ一同お待ちしております。宿泊ご希望の方は、準備の都合上、ご一報いただけたら幸いです。
16/10/22 [土]
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カテゴリー:スタッフの日常, 山の状況, 山小屋日誌
10月に入り秋も深まってきたというのに、抜けるような青空を見ることができない日が続きます。今週末は、早朝からの雨の中のボッカ。荷は軽かったものの、汗と雨で小屋に辿りついたときはシャツはびしょ濡れ。そんな雨も午前中には止みましたが、大倉尾根を訪れる登山者は少な目でした。
今週末は、自治会の会合と車のリコールの予約もあって、ボッカはさぼろうと思っていたのですが、都合のつかないオーナーから「小屋のバッテリーをみて欲しい」との金曜日の夜の電話でボッカすることに。
小屋に入ったとたん、「ピー、ピー」とインバータの悲鳴。
着替える間もなくバッテリーのチェック。
6個のバッテリーには異状なく、原因はわからないながらも、多少の光でもソーラーは働くのでは思い、屋根に上り、パネルを雑巾で拭いたところ嘘のように充電が始まりました。充電状況が安定してきたことを確認し、金ブン一人を残し小屋を後にしました。
16/10/04 [火]
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カテゴリー:山小屋日誌
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