山小屋日誌
9月最終の土曜日もお日様の微笑みを見ることが出来ませんでした。シルバーウィークから秋分の日を経ても、雨模様の天気は続いています。今朝は、久しぶりにボッカ要員3人が揃い、練炭、豆タン、薪の荷上げで冬支度のスタートでした。
小屋からは、午前中の一時は、秦野の街並みが見えましたが、すぐにガスに覆われ、大倉尾根を訪れる登山者もまばら。
小屋のご利用も少ない中、ボッカ駅伝でボランティアをしていただいた埼玉ご在住の素敵なご夫婦がご利用してくださいました。ご夫婦で山の趣味を共有されているようで何とも羨ましい限りです。
ボッカを済ませ、バイオトイレの酵素剤など投入して、小屋を後にしましたが、天神尾根途中からは、本降りの雨。明日は、晴れ間が出るということですが。
そんな天候の中でも、草木はたくましく根を下ろし、ここ丹沢でも可憐な花が出迎えてくれて、ボッカの疲れを癒してくれます。
木道と階段の連続、そして、ぬかる道と決して快適な丹沢登山とは言えませんが、ちょっと登山道の脇に目を向けていただけたら、また新しい発見もあるかと思います。ただ、山ヒルの季節は終わっていませんのでくれぐれも足元、最近は頭上にもご注意を。
なお、花立山荘の秋恒例の猪鍋パーティーを今月22日に予定していますので、岳友をお誘いの上、奮ってご参加ください。メールでご連絡戴けたら幸いです。
16/09/24 [土]
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今年のシルバーウィークは、雨にたたれられた3日間でした。
高橋オーナーも金ブンも上越へ遠征したため、この間の小屋は、大原、ネコちゃん、榎本の3人で賄いました。
予約のお客様もなく、まばらなな登山者も途絶え頃、雨のちょっと寂しさを感ずるような静かな夜には、この日のために持ち上げた、精一杯のヘルシー食材で作ったディナーで盛り上がるしか楽しみはありませんでした。
栗ご飯、トマトとゴーヤ他夏野菜のコンソメ炒め、紫蘇の実・カボチャ・ナス他の天婦羅、各種漬物、うでピー、モロヘイヤのおひたし、空芯菜の卵とじ etcに、赤霧、サッポロクラシック・・・と、飛び込みの宿泊のお客さまを期待しながら3人で盛り上がっていました。
そこへ、突然の奈良から見えた素泊まりのお客様3名。残念ながら、本日の手作りディナーの提供はできませんでしたが、
山や自転車レースの話で盛り上がり、3人だけの寂しい夜は解消されました。
2日目も小屋の温度計は20°を下回るほど。
昼過ぎ、暴風雨の合間をぬって、翌日出勤のネコちゃんが下山した後は、年寄男2人だけの夜になってしまいました。それでも、薩摩芋ご飯他、男所帯らしい夕飯を済ませ、早々と床につきました。
3日目の朝は、一時、相模湾を望めるときもありましたが、すぐにまた雨模様。登山者も午前中は10名余り。まばらな登山者も途絶えた1時には、小屋も閉めて、賑やかな小屋番での活躍を期待したシルバーウィークも終了しました。
16/09/20 [火]
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2016.9.3-4
各地で台風による被害が連日報道されていますが、皆様いかがお過ごしでしょう。
被害に遭われた方の1日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
丹沢も例外ではなく、土砂崩れにより戸沢までの林道が一部塞がれておりました。
天神尾根や政次郎尾根からのアタックを計画している方、作治小屋を少し越えた辺りが土砂で道が塞がれているため、車だと登山口目の前まで入ることができません。ご注意下さい。
さて、今週の丹沢といいますと……
まず渋沢駅北口のバス停、あらら…並ぶ人の少ないこと少ないこと。
お天気はそこそこ良かったため長蛇の列を覚悟していたスタッフですが、座って大倉まで行くことができました。
オーナー守さんが土曜に下山してしまうと聞いていたため、荷物は着替えと酒と水その他もろもろ…と最小限に抑え、スピード重視で小屋を目指します。
が、先週は茅ヶ岳、先々週は黒戸尾根と浮気に浮気を重ねていたスタッフ。
そんな態度に大倉尾根すねちゃったのでしょうか。な~んともいないしんどさ・だるさに襲われました。
止まったら足の裏から根っこが生えて動けなくなりそうな予感。休憩は控えゆっくりでもひたすら足を動かし、歩きながら水分補給し……を繰り返していると。
駒止小屋を越えたあとの平坦な道で、前方から見覚えのある短パンオヤジがやってきました。
まっもるさーーーーーーーん!!
少しではありましたがお話できてよかったです。
またよろしくねぇ~と相変わらず語尾を伸ばす守さんを見送り、元気をいただいたところでスピードアップ。
めちゃめちゃ暑いわけではないですが、ぜんっぜん風がなくてもう汗だくだく。
女子力なんざ登山道にぶちまけて、今週末もモテない女代表は無事花立山荘に到着いたしました。
はい、案の定お客さんは少なめだったのでしょう。
一ヶ月ぶりに会ったかなぶん、キッチンでぼけ~としておりました。
富士山は見えないものの下界の展望はなかなかグッド、でも登山者はまばら。泊まりのお客さまもゼロ…。
そんなわけで16時にスタッフのスタッフによるスタッフのための宴会が始まりました。
ワイン好きのかなぶんのために勝沼ブルーワインを、かなぶんは自身の好きなスパークリングワイン・クラノオトを。
対照的な色合い、ご覧下さい!
かなぶん 目 が 本気(マジ)
今宵は完全にかなぶん先生お悩み相談室。
路頭に迷うめぐに愛のムチや愛のムチ、そしてアドバイスをたくさんご教授いただきました。
人生いろいろ。お酒はほどほど。
ワインを全てたいらげ、おとなしく9時前に就寝。
雨音を子守唄にふたりのイビキが響きわたった夜でした。
16/09/04 [日]
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カテゴリー:山小屋日誌
2016.8.13-14
ナイトハイクで酷使した足をペンペン叩きながらお盆の土日営業スタートです。
それにしても登山者は普段の土日と比べ激減。やはり大型連休はアルプスあたり赴いているのでしょう。
おまけに昨日に続きガス気味なお天気で、なかなか晴れてくれません。
登山者もまばらで、いまにも閉店ガラガラ……
あまりにも手持ちぶさたなので携帯をいじっていると、常連さんからメッセージが。
「山荘に宿泊したいと思っております」
ウオオォォオオオオオォオオオオ!!!
金メダリストに負けない雄叫びをあげ一気にヤル気アップ、まだ15:00だというのに夕食のしたくに取りかかりました。
オーハラ特製きゅうり漬け、甲州とりもつ煮、鯨ベーコン、ゴーヤチャンプルー……
ここ三ヶ月での宿泊数ダントツのお客様ですから、それはそれは気合いが入ります。
15:30を回った頃でしょうか。
お客様が無事到着し、その日は登山者もかなり少なかったため16時過ぎにはプシュッという音が山荘内に響き渡りました。
いつものごとくフルスロットルでお酒を酌み交わしていると、
いつものごとく大原亨の押す必要のないヤル気スイッチが入ってしまいました。
ええ、いつものごとく自己解説付きのハイレヴェルすぎるダジャレです。
受けては流し、受けてはかわしを繰り返していると、その様子を見ていた常連様がまさかのカミングアウト。
「実は僕もダジャレに関してはプライドがありまして」
はっ
え…………?!
そうおっしゃるや否や「山のダジャレ王が大原さんなら下界のダジャレ王は僕です」と自称ダジャレキング宣言、挙げ句の果てには謎の結託を結んだふたり。
トオルちゃん仲間ができてヨカッタネ…!
花立山荘のスタッフは個性溢れるメンバーが揃っていますが、それに負けないくらい常連になるお客様は面白い方が多い気がします。笑
お客様に楽しんでいただくための努力や工夫はもちろん惜しみませんが、お客様もスタッフらを楽しませて下さる。
こういった関係が築けることはとても幸せですし、一人でも多くの方とこういった関係を作っていきたいです。
大きな小屋ではなし得ないこのやりとり、繋がりを、いっぺん変わった花立山荘で是非ともご体感ください!
16/08/19 [金]
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2016.7.30-31
あああぁっっっついぃぃい!!!
木の葉の合間を縫って肌に突き刺さる太陽のレーザービームをモロにくらいながら今週も花立に上がりましたのは、
常識人エノモト先生&かなぶん・トオルちゃん(ダジャレ大原)・めぐのやんちゃトリオ。
暑さでうまく回らない頭にムチ打ってかき氷の大量オーダーになんとか対応。
しっかし、かき氷を目前にしたお客様の笑顔って本当にかわいいですね。まるでエンジェル、ごちそうさまです。
変態か。
さて、先週のブログで小屋の空き状況をこっぱずかしながらも公開しました。
そんな悲痛な叫びも虚しく今週のご宿泊は
おひとり でした(^o^)
(^o^)/(^o^)/(^o^)/(^o^)/(^o^)/(^o^)/(^o^)
ハイ、というわけでですね、エノモト先生は日帰りだったため残されたやんちゃトリオでお客様をお出迎えです。
スタッフ人数がお客様を上回る、あ、もう花立山荘の夏の風物詩ってやつですね。
VIP対応が受けたいお方は是非ご予約くださいまし。てへ。
さてさて話が反れました、今週のお客様はなんと西丹沢はボラを回って花立山荘へお越しくださいました!
んんん~~なんという健脚!素敵すぎる!!
常連・マッキーさんです。
我ながらこの写真めちゃめちゃかっこいい。
本日は「オトコとは」をテーマにお酒をカップへ注いでは語り、トオルちゃんのハイレヴェルすぎるダジャレに冷たい視線を注いでは流し、マッキーさんの鋭いアドバイスにめぐ感嘆し、かなぶんはいつもの通りかなぶんでした。
朝食無しだったため爆睡していたかなぶん&めぐ、マッキーさんの静かなる出立を知らずのんきに朝ごはん準備。
いやはや、そのクールビューティーっぷりに完全に心奪われました。
是非またお越しください~!!!!!
日曜の丹沢は天気予報が悪かったためか、割りと好天だったにもかかわらず登山者は激減。
スタッフらで小屋の前に広がる贅沢な景色を堪能し、7月最後の小屋を締めくくりました。
16/07/31 [日]
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カテゴリー:山小屋日誌
2016.7/23-24
なついぜ、あつ。
なんちゃって、ほとばしる熱気に頭がうまく回りません。
ついに丹沢の夏がピークを迎えようとしています。
熱気に蒸されて気分はヤムチャ、塔ノ岳に登りたくはまずは当山荘にてかき氷をお買い求めください。てへ。
まずはじめに、寂しいお知らせ。
今週から8月の下旬まで、誰もが愛してやまないオーナー守さんがお仕事の都合により不在となります。
守さんのぶんもスタッフらで盛り上げていきたいと思います!頑張るゾ~。
ではさっそく今週末の様子を。
今宵は常連の方と濃厚~~~~な夜を過ごしました!
ででん!!
オットーいきなりセクシーポーズ公☆開!
序盤からこんな飛ばしていいのか?!?!
こちらの常連さんですが、花立山荘を訪れたのは昨年10月だというのに、かなりのハイペースでご宿泊いただいております。日帰りも含めたら何回いらっしゃったことか…。
スタッフらに次いで花立出席率の高いダンディ。いつも本当にありがとうございます。
そしてもうお一方、このダンディに連れられて花立にいらっしゃった若人かつおくん(仮名)。この方も実は花立リピーター!
スタッフ含め4人でニクニクパーティーの開幕です。
かなぶんが調達したお肉、どれもジューシーでおいし~い。
ダンディ差し入れのフランクフルトも止まらない~~。
かつおくんとめぐ、食欲爆発!おニク~。
見事に完食し、夜風が冷たくなってきたところで小屋へ戻りカティーサーク祭が勃発。
食前のビール、肉と共にワイン、染み渡るスコッチ。
チャンポンもいいところですね全く。
ハタから見れば完全にただの酔っ払い四人組、居心地のよさについつい熱く語り合ってしまいました。
かつおスマイルいただき!
来月もお会いする約束を交わし、珍しく今夜は健全な時間に就寝。
21:30過ぎですかね。山小屋にしちゃ充分遅いがな!ツッコミありがとうございます。
常連さんが新たな方を呼び、その方も常連に…とっても素敵な連鎖です。
体調が悪くなってたまたま訪れた方もいれば、バス停で話した方に花立山荘をゴリ押しされて急きょ宿泊先を変更してくださった方もいる。
花立山荘にご宿泊いただくきっかけはそれぞれですが、たとえどんなきっかけであっても、それを大事にすることで愛される小屋になるんだろうなと感じます。
一人でも多くの方に守さんが作り上げた小屋のファンになってほしい。
その想い一心で、来週も小屋にあがります。
ん?来週の予約状況?
もちろん空きございますよーチクショー!笑
かなぶん、ダジャレ大原、めぐの3人で皆様をおまちしております。
ダンディ、かつおくんまた来月!
16/07/24 [日]
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カテゴリー:山小屋日誌
7月の第一週の週末は、猛暑日からスタートです。麓の強い日差しに反して、土曜日の花立周辺は、ガスに遠方の視界がさえぎられながらも、小屋の入口の温度計は25°を超える暑さ。
この暑さで、山荘名物のかき氷の出番も頻繁でした。大倉尾根で上がった体温を下げるにも、水分の補給にも、熱中症対策にも、少しは、安全な登山のために、お役にたっているのではないでしょうか。
話は変わりますが、この花立山荘のかき氷が週刊誌に掲載されるようです。詳細はわかりませんが、掲載されましたらその情報もブロブで報告させていただく予定です。
16/07/04 [月]
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カテゴリー:山の状況, 山小屋日誌
先々週の日曜日、雨中の1区のスタートにより開催された、ボッカ駅伝では、110を超えるチームにより、2t以上の石が花立山荘まで運ばれました。
今日は、運ばれた石を利用して、恒例の登山道の補修が実施されました。各地域で、夏日・猛暑日のニュースが流れる中、汗だくになりながら、選手・役員の皆さんの参加協力により、主に花立山荘のトイレから上の登山道を中心に補修を実施しました。
この作業とは別に、大倉尾根と天神尾根との合流付近の茅場平の水溜りの解消のため、小屋のスタッフが練習等で運ばれた砂利を担ぎ下ろしています。
さて、来週は、残雪の北ア・白馬岳の情報を記載する予定です。
乞うご期待!!
16/06/18 [土]
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カテゴリー:季節の風景, 山小屋日誌
2016.6.5
第30回ボッカ駅伝大会。
記念すべき30回目の大会にして、花立山荘オーナー・高橋守さんの30回連続出場記念大会でもありました。
…はい、予報通り雨でした。笑
守さんの三種の神器といえば山・エロ・雨ですもの。
きっと雨も守さんを祝福してくれているのです。
チーム花立メンバーを見送り、小屋に残るは大会役員の皆様と小屋スタッフ。
どことなく落ちつかない雰囲気で、おのおの役割を再確認し、それぞれの配置につきます。
10時過ぎ。
1着のチームがゴールしたのを皮切りに、石を背負った選手たちが続々と上がってきました。
選手やサポーターらが続々と増え、大会役員らの動きも慌ただしくなり、声援が渦巻きだす。
ゴールしたチームが二桁代に達した辺りから、チーム花立のエースを待ちわびる声が増してきました。
守さんは。守さんはまだか。
そんな声が聞こえたのかは分かりませんが、普段のエロオヤジとは違った凛々しい表情をした高橋オーナーが、山荘へと無事帰還しました!!!
守さん、おつかれおかえりなさい!
カッチョエエやん…。
こうして花立を代表する還暦エロオヤジが、また一つ伝説を作り上げました。
おまけ:かなぶんゴール前でミッチーとご機嫌ツーショット
こうして無事、今年のボッカ駅伝が終了しました。
初めてその大会を目の当たりにした今回のブログ担当スタッフですが、選手の気迫やサポーターの声援に胸が熱くなりました。あっちっち
ん、結果?B1クラス参加77チーム中、42位。燃料の補給過ぎで、背中の石以上に体が重かったせいでしょうか。目標の20位内は、遠かった。
ボッカ駅伝にあたりご協力いただいた皆様、ありがとうございました。
そしてなにより選手の皆様お疲れさまでした。
来年もがんばりましょう!!!
チーム花立と花立スタッフ、背後霊大原
16/06/06 [月]
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カテゴリー:季節の風景, 山小屋日誌
2016.6.4
日本三大鬼畜レース・ボッカ駅伝前日。
いいお天気にも関わらず登山客は少な目で、バカ尾根がどことなく緊張感を帯びているように見えました。
この日、山荘には多くの方が大会スタッフとして駆けつけてくださいました!
われらが小屋主・守さんの30回連続出場記念大会ともあり、なんだかみなさん熱が籠ったご様子。
そんなボッカ駅伝前日といえば、毎年恒例のバーベキューパーティーです!
焼き肉、焼き鳥、焼きモツ、焼きそば…
皆さまで役割を分担し、ありとあらゆるものを焼いては食べ、焼いては飲み、焼いては話に花を咲かせました。
焼き鳥の巨匠・ジュン吉水氏
高級牛担当・チームレッド
さぁさぁ困った。
ツマミが美味しいもんだからお酒が進む進む。
明日選手として出るはずの小屋スタッフも完全に出来上がってました。
バーベキューが落ち着いた後は小屋の中で全員が自己紹介をし、顔と名前を把握して明日に向けて準備万全。
大会スタッフの大半がアルコールのかほりを漂わせ、当日を迎えます。
16/06/06 [月]
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